入職一年を振り返って

カテゴリー: リハビリテーション部 | 投稿日: | 投稿者:

2月も終板にさしかかり、徐々に気温も暖かくなってきていますが、皆様いかがおすごしでしょうか。

昨年の四月に入職してから、あっという間に約1年間がたとうとしています。

思えば緊張した面持ちで入職した1年前、私の心の中には不安しかありませんでした。右も左もわからない状態でミスも多く、先輩方に迷惑をかけてしまうことも多くありました。そして、少し前まで学生だった私が、一人で患者様の前に立つということに不安と緊張の入り交じった感情が渦巻いていました。

しかし、私の不安や緊張といった感情はすぐに消えていきました。それは、先輩方が皆様とても暖かくご指導してくださったからです。何度も繰り返し説明してくださったり、困っている姿を見かけると、職種関係なく声をかけてくださる方々ばかりで、「ここに就職してよかった」と感じました。また、「この先輩のようになりたい」と目標にできる人にも出会えました。そのために、日々勉強をし、知識・技術の向上のために努力していくことが大切だと感じました。もうすぐ初めての後輩が入職してくる季節となりましたが、先輩方にしていただいたことを後輩たちに自分がしていくことができるようがんばりたいなと思いました。

まだまだインフルエンザが猛威を振るっていますので、かぜには気をつけて手洗いうがいをしっかりしてくださいね。

リハビリ S.N.

医療ソーシャルワーカー(MSW)として

立春も過ぎ、暖かい春が待ち遠しい時候となりました。
まだまだ寒い日も多く体調管理が難しいですね。敏感な方はそろそろ花粉が気になり始める頃でしょうか。
年末年始あたりからインフルエンザが猛威を振るい、当院でも面会制限を設ける程インフルエンザ患者が増え、慌ただしく1月、2月が過ぎていきました。
徐々に下火になりつつありますが、まだまだ気は抜けません。
手洗い・うがい・マスク着用など予防に努めたいものです。

さて私事ですが、医療ソーシャルワーカー(MSW)として病棟に配属されてから10か月、急性期のペースに慣れる間もなく、毎日入院患者様やご家族、ケアマネジャーとのやり取りに突入。
患者さんやご家族だけでなく、院内外の他職種や他部署、関係機関とのやり取りを通じて、多くの壁にぶつかり悩んだりへこんだり・・・。しかし、そこから自分に足りないものや必要な知識について気づくことができます。
患者様やご家族を支援するためには、福祉・介護の分野だけでなく、医療・看護・リハビリなどの関連する分野の知識も不可欠です。新たな知識を得られる楽しさも感じながら、今後も相談員としてスキルアップしていけるよう自己研鑽していきたいと思います。

「今後のことを心配していたので、相談できて安心しました」「もう帰れないと思っていたけれど、何とかサービス利用しながらで生活出来そうで良かったです」などのお声を頂くと相談員冥利につきます。

入院を機に、今後についてのご不安やお困りのことがございましたら、お気軽に各病棟担当MSWにお声かけ下さい。安心して入院・退院ができますように一緒に考えていきましょう。

医療福祉相談室 MN

ピロリ菌について

カテゴリー: 平成脳ドックセンター | 投稿日: | 投稿者:

まだまだ寒い日が続きますが、皆様いかがおすごしでしょうか?

人間の胃には消化の働きを助けるため胃酸があります。その胃酸により、通常は細菌が住み着くことはできません。しかしながら、ピロリ菌は自身をアルカリ性の膜で覆うことにより胃の中に住み着くことのできる菌です。

現在、日本人では年配の方ほどピロリ菌に感染(胃の中に住み着くこと)していると言われています。国立国際医療研究センター国府台病院の上村先生の報告では、50歳代の方ではおよそ2人に1人の方でピロリ菌感染があるとされ、20歳代の方では10人に1人ほどの方でピロリ菌感染があると推計されています。

ピロリ菌感染により慢性胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍の原因になるといわれています。さらには胃がんの発生にも深く関わっています。

ピロリ菌の除菌治療は、薬の服用にて行うことが出来ますが、まずはご自身がピロリ菌に感染しているかを調べることが大切です。倉敷平成病院脳ドックセンターでは、ABC分類という検査で、ピロリ菌感染の有無(抗体検査)と、胃の粘膜の萎縮度を示すペプシノゲンの判定を実施しています。ABC分類は血液の検査で調べます。慢性胃炎や胃潰瘍・十二指腸潰瘍の経験のある方、胃がん家系でご心配な方、胃の具合がすぐれない方では、健康診断を受けられる際にオプション検査として追加されることをお勧めします。

脳ドックセンター M.N

ピースガーデン倉敷開設6周年祭開催報告

2月1日でピースガーデン倉敷が開設6周年を迎えました。ひとえに施設の活動方針にご理解とご協力をいただいたケアマネジャーや全仁会グループの皆さん、地域住民の皆さんのおかげと感謝しています。この場を借りて深く御礼申し上げます。

さて開設6周年の周年祭ですが、今年はインフルエンザの蔓延に考慮して、各部署での実施としました。この日は6周年祝膳で、赤飯や鯛の塩焼きなど豪華な食事でご利用の方々は大喜びされていました。昼食後よりリハビリステーションピースの周年祭を開催しました。

開会の挨拶で「2019年は亥年なので、猪のように猪突猛進とはいかないまでも、いつまでも一歩一歩、地に足をつけて歩けるようリハビリステーションピースでリハビリを頑張りましょう」と武部施設長より力強いご挨拶をいただき、皆さんも真剣な表情で頷きながら聞かれていました。その後、乾杯で6周年のお祝をし、皆さんの手元におやつも配られ、お饅頭を食べながら、カラオケで盛り上がる賑やかな周年祭となりました。また、別の階では乾杯後、節分祭も兼ねてクイズ大会を行い、盛り上がった部署もあったようです。

本来ならリハビリステーションピースの職員が祝太鼓の演奏を行う予定でしたが、先述の理由により4事業所わかれて実施したため、例年より少し寂しい周年祭となりましたが、それぞれの工夫でご利用の方々と6周年がお祝いできたのではないかと思います。

来年こそはピースガーデン倉敷全体で賑やかな周年祭を開きたいと思っております。

リハビリステーションピース A

献血にご協力ください!

カテゴリー: お知らせ, 事務部, 秘書・広報課 | 投稿日: | 投稿者:

この度、以下の日程で、当院に献血バスがやって来ます!
今回は、400mlの献血のみでのお願いとなります。

職員だけでなく、近隣の方も大歓迎です!是非この機会に献血にご協力下さい!

●日時:平成31年3月19日(火) 15:15 ~ 16:45
●場所:倉敷平成病院

秘書・広報課 N

心を元気にする訪問看護

カテゴリー: 訪問看護ステーション | 投稿日: | 投稿者:

寒い日が続いてますが少しホッコリ、心温まるエピソードを紹介します。

私は訪問看護師として勤務しています。ある日、訪問が終わりあいさつをして帰ろうとしたところ、利用者様から

「また来てよ。病気を治す言うたら薬とか、手術とか医者や看護師が治療する言うのもあるけどそれだけじゃないんよ。心言うんかな、こうやって家でじっくり話を聞いてもらったら心が元気になるって言うんかな、本当に体も楽になった感じになるんよ。これって本当に大事な事だと思うからまた来てよ。」

というお言葉を頂きました。一人暮らし、週に1回入浴のお手伝いをさせてもらっていますが、私もうれしく元気をもらいました。訪問看護師をしていてよかったな・・・と思う今日この頃。寒さもなんのその、カイロしのばせ今日も行ってきまーす!!

訪問看護 M.I

インフルエンザ

カテゴリー: 放射線部 | 投稿日: | 投稿者:

2月になるにつれて寒さが増してきましたが、風邪やインフルエンザなどにはかかっていないでしょうか。
今年はニュースにも取りあげられる程インフルエンザが流行しています。
当院でもほぼ毎日インフルエンザの検査が行われています。
現在ではA型が過半数以上を占めていますが、まだB型が流行していないのでこれからも注意をして過ごしてください。

 

そう言っている自分も中学以降、初めてインフルエンザにかかってしまいました。
例年通り予防注射はしていたのですが、それでもかかってしまうほど今年のインフルエンザは流行しているのだと身をもって痛感しました。
薬も飲んだため早めに回復しましたが、予防することが大事だと改めて思いました。
常日頃から手洗い、うがいをしてマスクも出来るならば着用して一人でも多くの方が元気に過ごすことができればいいなと思っています。
また発熱があったり、いつもと比べて体調が悪いときは無理をせず病院受診をしてください。
体調管理には気をつけて冬を無事乗り切り、春を迎えましょう。

 

放射線部 スーパー

第3回いきいき健康タイム開催報告

平成31年2月13日(水)13時30分~15時 倉敷在宅総合ケアセンター4階にて、第3回いきいき健康タイムを開催しました。
いきいき健康タイムは、倉敷平成病院の介護系施設が共同で開催している健康教室です。昨年の第1回、第2回の開催では非常にご好評を頂き、無事第3回目を開催することが出来ました。
今回は、講義・体操・脳活クイズの3本立てで行いました。初めに、「認知症と脳の働きからくもん学習療法」について講義をいたしました。「認知症」は介護が必要になる1番の要因であり、その数は年々増加しています。我が国の認知症による経済的損失の試算は、数兆円にまで上るとのことです。これからは認知症の予防が大切になってくるかと思いますが、その予防策の一つに「くもん学習療法」というものがあります。これは、東北大学 川島隆太教授により考案された学習療法です。簡単な計算問題や音読をすることで、脳の司令塔である前頭前野を活性化させ、あたま(脳)の健康寿命を延ばすことが出来ます。ご参加の皆さんに、実際に学習療法で使用する教材内容も体験していただきました。簡単な問題であるため、皆さんスラスラと解いておられましたが、これが認知症の予防につながるのです。実際の「くもん学習療法」の実施は、誰でもができる訳ではなく、学習療法マスター資格を持った者の指導の下での実施が必要となります。現在、倉敷市内の実施個所は3ヶ所のみで、倉敷平成病院の介護系施設では「くもん学習療法」を取り入れています。興味のある方は、一度お問い合わせください。
体操では、当法人の笑いヨガインストラクター2名の指導の下、みなさんに笑いヨガを体験していただきました。笑いヨガとは、インドの内科医によって考案された笑いの体操とヨガの呼吸法を組み合わせたエクササイズで、今では100ヶ国以上で楽しまれているようです。ユーモアや冗談を言って笑うのではなく、理由なしに笑うユニークな体操です。この体操は初めての方が多かったようですが、皆さん上手に笑っておられ、その笑いが他の方に伝染し、会場全体が大笑いに包まれました。笑いには、ストレス発散、免疫力向上、幸せホルモンの分泌量増加などなど身体にとって様々な良い効果があります。先ずは小さな笑いからでも、日常の中に取り入れて、楽しい時間を過ごしてみても良いかもしれませんね。
脳活クイズでは、前回も好評だった、画像の一部が徐々に変化する脳トレーニングを行いました。どこが変化しているかを探すことに皆さん必死になり、画像に見入っておられました。講義と体操をした後に、良いリラックスをしていただけたのではないかと思います。
今回は27名の方にご参加頂き、アンケートでも、「楽しかった」「また次も来ます」と有り難いお言葉を頂くことができました。
現在日程調整中ではありますが、6月頃を目途に第4回の開催を予定しております。また、後日ホームページ等でご案内をさせていただきますので、参加ご希望の方がおられましたら、【いきいき健康タイム事務局(ローズガーデン倉敷内)TEL:086-435-2111】までご連絡お待ちしております。
ピースガーデン特養 相談員 O

デイサービス ドリームの機能訓練

カテゴリー: デイサービスドリーム | 投稿日: | 投稿者:

みなさん、こんにちは。
今日は、デイサービス ドリームの機能訓練についてお話しいたします。

デイサービス ドリームでは創作や脳トレなどのプログラムの他に、機能訓練指導員(看護師)による個別機能訓練を行っています。

ご利用の方はみなさん、ボールやマシーンなどを使った筋力アップ訓練や、リラクゼーションを目的にフットケアやマッサージなどに取り組まれています。しかし、訓練プログラムがマンネリ化し、どうしたものかと悩んでいたところに、朗報です!

わがドリームにも、昨年9月から『生活機能向上連携加算』という制度が導入されました。(パチパチ)

これは、リハビリの専門職と一緒に、利用者さんそれぞれの身体機能を評価し、個別の訓練計画を立て、その計画に基づいて訓練を提供するというものです。この制度を導入したことで、指導員としての私自身の知識を深めることもでき、利用者さんに提供できる訓練の幅が広がり、マンネリ化も解消できました。また、利用者さんは「リハビリの先生に痛い所や困っていることを直接相談出来て良かった。」と言われています。ちなみに、担当のセラピストは男性、そして、丁寧で優しい。なので、特に女性の利用者さんには人気がありますよ(笑)

新しい訓練として、テニスボールを足の裏で転がして足首の運動をしたり、ズボンに使用するようなゴムを両方の太ももに巻いて開閉運動をすることで太ももやお尻の筋力アップをする訓練を開始しました。これは、身近な物(100円ショップで買えますよ)を使ってできることで、実際に指導を受けた利用者さんには好評で、「リハビリの先生にせっかく教わったのだから、自宅でもやってみよう。」と言われ、テニスボールやゴムを購入されて、自宅でも毎日されているようです。そして、「足の痛いのがよくなったよ」「トイレに行く回数が減ったよ」というような声も聞かれ、効果を実感されているようです。利用者さんの中には、目標だった屋外機能訓練に参加でき、買い物ツアーや珈琲を楽しむ会に行くことができるようになった方もおられます。
機能訓練指導員とリハビリは部署は違っても同じ全仁会グループの職員なので、遠慮なく意見を出し合え、協力することができています。利用者さんのために、全仁会グループの強みを生かして支援していきたいと思います。

 

デイサービス ドリーム 看護師(機能訓練指導員)

AST(抗菌薬適正使用支援チーム)の活動について当院に2名の「感染制御認定薬剤師」が誕生しました

カテゴリー: 薬剤部 | 投稿日: | 投稿者:

抗菌薬の不適切な使用を背景として薬剤耐性菌が世界的に増加する一方、新たな抗菌薬の開発は減少傾向にあり国際社会でも大きな課題となっています。2015 年の世界保健総会では薬剤耐性(AMR:Antimicrobial Resistance)に関するグローバル・アクション・プランが採択され、加盟各国には薬剤耐性に関する国家行動計画を策定することが求められています。そのような社会背景から、多くの医療機関で、抗菌薬適正使用支援チーム(AST:Antimicrobial Stewardship Team)が立ち上げられ活動しています。ASTとは、その名の通り、抗菌薬の適正使用を通して感染症診療を支援し、医療経済性や薬剤耐性菌増加を抑制することを目的として活動する多職種チームです。

AST活動においては、薬剤師がその専門性を発揮して介入することが期待されています。このたび、市川大介薬剤部長、古谷佳美さんの薬剤師2名が、日本病院薬剤師会が認定する「感染制御認定薬剤師」の認定を取得しました。この資格取得には、5年以上の薬剤師実務経験、3年以上の感染対策従事経験、日病薬病院薬学認定薬剤師(生涯研修履修認定薬剤師)の認定、必要単位数の感染制御関連講習会等への参加、感染制御に従事した20症例のレポート提出、感染制御認定薬剤師認定試験の合格など、いくつかの厳しい基準をクリアする必要があり、岡山県全体でも20名程度しか認定されていない資格です。

当院では2012年10月からICDラウンドとして活動を開始し、2016年からは、その名称をASTラウンドに変更しました。ASTラウンドは毎週1回、水曜午後に、毎回3症例程度をピックアップし、約30分かけて実施しています。介入対象は、重症感染症、薬剤耐性菌が検出されている症例、届出対象抗菌薬が使用されている症例、起因菌の感受性結果と抗菌薬選択が適当でない症例、抗菌薬投与量の過不足や長期投与の可能性がある症例、検査項目の追加による治療支援、感染症以外の発熱が考えられる症例など、多岐にわたります。また、スタッフへの感染対策に対するアドバイスなど職員教育も行っています。現在は、3名の薬剤師(市川、古谷、齋藤)が、ICD(Infection Control Doctor)で感染対策委員長の呼吸器科・矢木部長、加納感染対策師長、藤田臨床検査技師、細田看護師長、病棟リンクナースと一緒にラウンドに参加しています。

薬剤部では、ASTラウンド以外にも、バンコマイシンなどの抗MRSA薬の設計支援、抗菌薬の選択・投与量などに関する相談に対応しており、今後も当院の感染症治療の質を少しでも高めることに貢献できればと考えています。抗菌薬や感染症治療に関する相談があれば、薬剤部を窓口として、ASTに気軽にご相談いただければと思います。今後とも、AST活動へのご協力を宜しくお願い致します。

感染対策部・薬剤部 いっちー