3月31日(水)は、棚卸しのため、病院売店の営業時間が14時までとなります。
ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご協力の程よろしくお願い申し上げます。
ワクチンの種類
日差しに春の訪れを感じる頃となりました。県内各地でも梅が見頃となっているようです。コロナ禍で外出自粛が続いていますが、ぽかぽか陽気の日に密を避けて散歩に出かけるのもいい気分転換になりそうです。
さて、先日より日本国内でも新型コロナウイルスワクチンの接種が始まり、岡山県内でも医療従事者の先行接種が始まりました。みなさんが普段接種する機会のあるワクチンには様々な種類があることをご存じでしょうか。今回はワクチン(予防接種)の種類について紹介させていただきます。
一般に感染症にかかると、原因となる病原体(ウイルスや細菌など)に対する「免疫」(抵抗力)ができます。免疫ができることで、その感染症に再びかかりにくくなったり、かかっても症状が軽くなったりするようになります。予防接種とは、このような体の仕組みを使って病気に対する免疫をつけたり、免疫を強くするために、ワクチンを接種することをいいます。
病原体(ウイルスや細菌など)そのもの又は、病原体を構成する物質などをもとに作ったワクチンを接種することで、その病原体に対する免疫ができます。具体的には以下のようなものがあります。
①メッセンジャーRNAワクチン、DNAワクチン、ウイルスベクターワクチン
新型コロナウイルスワクチンはメッセンジャーRNAワクチンにあたります。
これらのワクチンでは、ウイルスを構成するタンパク質の遺伝情報を投与します。その遺伝情報をもとに、体内でウイルスのタンパク質を作り、そのタンパク質に対する抗体が作られることで免疫を獲得します。新型コロナウイルスワクチンは、新型コロナウイルスの表面にあるタンパク質に対するワクチンです。
②生ワクチン
病原性を弱めた病原体からできています。接種すると、その病気に自然にかかった場合とほぼ同じ免疫力がつくことが期待できます。代表的なワクチンとしては、MRワクチン(M:麻疹、R:風疹)、水痘(みずぼうそう)ワクチン、BCGワクチン(結核)、おたふくかぜワクチンなどがあります。
③不活化ワクチン、組換えタンパクワクチン
感染力をなくした病原体や、病原体を構成するたんぱく質からできています。代表的なワクチンとしては、インフルエンザワクチン、肺炎球菌ワクチンなどがあります。
ワクチンはウイルスなどに対する免疫力を高めるものであって、ワクチン接種後も基本的な感染予防対策(マスク着用、密集、密接及び密閉の回避、手洗いや咳エチケット等)が必要です。
気になる点などありましたら、厚生労働省ホームページ(新型コロナウイルス感染症について)をご確認ください。
参考:厚生労働省ホームページ
薬剤部 MN
春を感じながら
3月3日の桃の節句も過ぎ、軽やかに響く小鳥のさえずり・そよ風に運ばれる花の香りなど、視覚・聴覚・嗅覚などの感覚をとおして、ようやく春の気配を感じられるようになりました。
私もつい最近春を感じることがありました。毎月定期的にご利用をされている方がいらっしゃいます。多くは、筋力増強・基本動作・歩行・神経筋再教育など屋内での訓練を希望される方が多いのですが、なかには、ご本人・ご家族の方が屋外歩行訓練を希望される方もいらっしゃいます。
こういう場合、ケアセンターや病院駐車場周辺の散歩の形式をとることになります。また時節柄、日々の寒暖差も大きいため、屋外歩行訓練は昼過ぎてからにしています。
先日、4月上旬のような陽春を感じる昼過ぎの散歩時に、たまたま、メジロが紅梅の花の蜜を吸っている光景に出会うことがありました。そのことを、屋外訓練中のご利用の方はことのほか喜ばれていました。WITHコロナでの行動制限下での生活、いつもとは違った楽しみもあるんだな…と思う今日この頃です。
皆さん健康に気をつけて、このコロナ禍を乗り切りましょう!
2021年3月8日:look like a young PT:MS
倉敷老健 紹介動画(フルVer.)をYouTubeにアップしました
新型コロナウイルスで施設の見学が難しいなか、少しでも倉敷老健の様子を知ってもらおうと、スタッフで協力して紹介動画(フルVer.)を作成しました。前回作成したショートVer.よりも更に詳しく倉敷老健の様子を見ていただける内容になっています。
老健のご利用をお考えの方、興味を持たれている方、お気軽にご相談ください。
スタッフ一同お待ちしております。
☎:086-427-1111(代表番号)
倉敷老健 相談員 T
SGLT2阻害薬の適正使用
SGLT2阻害薬は多くのエビデンスの集積により、その有用性が世界的に注目されており、使用患者さんが増え続けている糖尿病治療薬であります。一方で、従来の糖尿病治療薬とは異なる作用機序を有しているため、SGLT2阻害薬特有の副作用に注意が必要です。なかでも糖尿病ケトアシドーシス(diabetic ketoacidosis;DKA)は、初期治療を誤ると生命にかかわる可能性が高いため、注意すべき副作用となります。今回はSGLT2阻害薬を服用する際の留意点をご紹介いたします。
糖尿病ケトアシドーシスDKAとは、インスリン欠乏や極度のインスリン作用不足と、グルカゴンなどのインスリン拮抗ホルモンの過剰分泌により、高血糖と高ケトン血症、アシドーシスをきたした状態です。症状としては、全身倦怠感や口渇などの高血糖症状に加えて嘔気・嘔吐、腹痛や過呼吸などがあり、処置が遅れると昏睡に至ることもあります。DKAの患者さんは、入院の上、脱水と電解質異常への対処、インスリン少量持続静注を開始します。
SGLT2阻害薬によるDKA発症の機序には、本剤ならではの特徴があります。SGLT2阻害薬を投与すると、尿糖排泄増加により血糖および血中インスリンが低下し、グルカゴン/インスリン比が増加します。その結果、肝臓では血糖低下を補うように糖産生が増加します。脂肪組織では脂肪分解が亢進し産生された遊離脂肪酸が肝臓でケトン体に変わっていきます。SGLT2阻害薬により、全身エネルギー代謝としてはブドウ糖利用から脂質利用の割合が増え、増加したケトン体もエネルギー源として心臓などに好影響を与えることが報告されています。しかし、そのような状況のなかで、不適切なインスリン減量/中断や極端な糖質摂取不足、脱水などの誘因により、この流れが増強されると、酸性物質である血中ケトン体が急増しDKAが発症します。有益とも考えられているケトン体を増加させ過ぎないことが重要です。
DKA回避のためには、明らかになっているこれらの原因や誘因をできるだけ取り除いていくことが重要です。とくに注意すべきはインスリン分泌能が極端に低下した患者さんですので、2型糖尿病として治療中の患者さんに対しても、一度は空腹時血清Cペプチドを測定して患者さんのインスリン分泌能を評価しておきましょう。
SGLT2阻害薬内服中は、インスリン不足のほかに糖質不足や脱水も重要な誘因リスクとなりますので、周術期やシックデイなどの際の一時休薬を必ず守りましょう。
SGLT2阻害薬は血糖降下や体重減少だけではなく、様々な代謝への好影響、心血管イベントや腎機能低下、脂肪肝などに対する影響が報告されています。一般的に、1型糖尿病患者が糖尿病性ケトアシドーシスになるのは高血糖のときであるため早く気づくことが出来ますが、SGLT2阻害薬を飲んでいるとケトン体が発生しやすく、また血糖値が上がらないので、気づくことが遅れてしまう可能性があるのです。
一方でSGLT2阻害薬のダパグリフロジン(商品名:フォシーガ)は慢性心不全の適応が新たに追加されました。今後使用患者も増えることが予測されるSGLT2阻害薬を有効かつ安全に使用していきましょう。
何か気になる症状、疑問点などあればいつでも近くの医師や薬剤師に相談してください。
糖尿病療養指導士 薬剤部AAA
※写真はイメージです。
デイサービスドリームの春
皆さん こんにちは。デイサービス ドリームでは3月3日にひな祭り会を開催しました。この日はとても晴天に恵まれました。
コロナ禍で外出が制限され、閉じこもりがちな皆さんに気分転換して頂こうと、少し外に出ることにしました。ちょうど、ケアハウスのすぐ裏手にある倉敷川沿いの土手に河津桜が見頃を迎え、春の訪れを感じられるようになってきたところです。
風は少しひんやりしていましたが、皆さん河津桜を目にした途端、晴れやかな顔になり、「気持ちいい!来て良かった。ずっと出かけてないからね。」「よもぎも沢山出てるし、つくしもあるよ。よもぎ餅作りたいね。」「私、ケアハウスに入居してから、初めてここへ来たわ。良いところね!」と大喜び。コロナ禍で遠くへの外出は出来ませんが、庭ほどの距離で桜が見られるデイサービス ドリームは最高の立地です☆
デイへ戻ってからは、「お雛様(紙)相撲」春場所の開幕です。
職員が行司になり「はっけよい のこった」の掛け声で取り組みの始まりです。この瞬間皆さんのスイッチがON。箱を強く叩いたり弱く叩いたりしながら大盛り上がりでした。
続いて、「ひな祭りクイズ」です。
最後は【あまおう苺のパウンドケーキとさくらんぼの紅茶】をおやつとして楽しんで頂きました。
『今日は最高でした!』というお言葉を頂き、ひな祭り会、大成功☆☆☆
来月は、どんな楽しい企画にしようかな?
デイサービス ドリーム 介護士 S
予防リハビリのプログラムが新しくなりました!
桃の節句も過ぎ、風も日差しも春らしさを感じられる頃となりましたが、皆様お元気でお過ごしでしょうか?
予防リハビリでは、2月からプログラム内容をリニューアルいたしました。去年からスタッフ全員で話し合いを重ね、準備をしてきました。その中の1つで私が担当したプログラムについてご紹介したいと思います。
今までは1日の最後のプログラムでアロマオイルを使用したハンドマッサージを行っておりました。新スケジュールではコロナで密や接触を避けるため、また他のプログラムや個別リハビリで生じた疲れをとってもらうこと、ご自宅でご自身での体調管理が行えることなどを目的として『メンテナンス』というプログラムに変更しました。フロアには静かな音楽を流し、アロマオイルのほのかな香りと間接照明だけのゆったりとした空間で身体の緊張をほぐしていきます。
ヨガマットや椅子を使用して、足指をほぐす体操やストレッチ、腹式呼吸を行っていきます。スタッフのゆっくりとした口調で、終わるころには眠気を誘う位リラックスできるプログラムとなりました。実際参加された利用者さんからは、ハンドマッサージも良かったが、自分であまり足の指を触ることがなかったから気持ち良かった。ここでやり方をしっかり教わって寝る前にやってみたいとご好評をいただきました。
今回は新プログラムの1つを紹介しましたが、他にも様々なプログラムを行っています。
興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら見学を随時受け付けておりますので、お気軽にお問合せください。
◎問い合わせ◎
社会医療法人 全仁会 倉敷平成病院通所リハビリテーション(予防リハビリ)
TEL:086-427-1128(直通) 営業時間:9:00~17:00
相談担当:大段(おおだん)
介護福祉士 M
栄養科通信vol.163 「キムチについて」
キムチは、主原料である白菜、大根、きゅうりなどの野菜を塩漬けにし、様々な薬味(唐辛子粉、にんにく、生姜、ねぎ、大根、塩辛など)を混ぜて漬け込み発酵させた食品です。
今では白菜キムチが定番ですが、季節や風土、材料などにより、韓国には200種類を超えるキムチがあると言われています。
⾃然発酵したキムチには生きたまま腸に届きやすい、ラクトバチルス乳酸菌(植物性乳酸菌)が豊富に含まれており、腸内の酸度を下げて有害菌の生育を抑制、または死滅させる整腸作用を持っています。さらに食物繊維と乳酸菌の相乗効果で便秘改善にも期待ができます。その他にも唐辛子の辛味成分であるカプサイシンにはアドレナリンを分泌する働きがあり、代謝を⾼め、⾎流を促し、体を温める事で、免疫⼒を⾼める効果が期待できます。また、発酵することで作られるビタミンB1・B2・B12・ナイアシンなどのビタミンB群も豊富に含まれています。
日本のキムチと韓国のキムチとの違いは、韓国産が「熟成型」 であるのに対し、日本産の大部分は、「浅漬け型」だという点です。日本では発酵していない韓国キムチ風の浅漬も、発酵させたものもキムチと定義します。その為、スーパーに並んでいる大半のキムチが発酵風調味料に白菜と唐辛子を漬け込んだ浅漬となります。
熟成発酵されているキムチを見分けるポイントとして「キムチくんマーク」があります。キムチくんマークは韓国産キムチにのみつけられており、韓国政府認定の証です。
それ以外にも
・国産でも韓国の製法で作られたもの
・植物乳酸菌を加えて作られたもの
・熟成発酵されているもの
を選ぶようにすると上記のような効果が得られます。
そのまま食べても美味しくいただけますが、きゅうりやアボカドと和えたり、うどんやスープにトッピングするなど、他の食材と組み合わるだけで簡単に韓国風ピリ辛料理になります。キムチに含まれる植物性乳酸菌は熱に弱い為、効率良く取り入れたい方は加熱せずそのまま食べることをおすすめします。
管理栄養士 MS
参考:韓国農水産食品流通公社、韓国農協
もしかして脂肪肝?

新生理検査室 受付
暖かくなり、春がすぐそこまで感じられる日も増えてきました。みなさんいかがお過ごしでしょうか。新生理検査室へ引越しして約1か月。以前より明るくきれいな検査室となり、気持ちよく検査を受けていただいているのではないかと思います。処置室や外来診察室からもずいぶん近くなりました。
病院全体はまだまだ工事が続いており、院内の景色もガラリと変わってきています。検査室の場所など困ったことがあれば、お気軽に声をお掛けください。
さて、みなさん“脂肪肝”という言葉を耳にしたことはありますか?
脂肪肝とは肝臓に中性脂肪が蓄積した状態のことです。“フォアグラ状態”と言った方がイメージしやすいかもしれません。日本人の3人に1人が脂肪肝といわれ、飲みすぎや食べ過ぎ、肥満などが原因でなります。最近では、無理なダイエットが原因で若い女性にも増えてきています!
以前は軽い病気と考えられていた脂肪肝でしたが、肝硬変や肝がんへ進行する可能性や生活習慣病のリスクを高めるといわれ、注目されることも増えてきています。
その中でも、お酒を飲まない人の脂肪肝が危険といわれています。お酒ではなく、食べ過ぎによるものは“非アルコール性脂肪性肝疾患”といわれ、重症のタイプでは肝硬変や肝がんへと進行していきます。

腹部エコー検査では脂肪肝の場合、肝臓が白っぽく見えます。
脂肪肝には、痛みなどの症状はありません。しかし、血流が悪くなり疲れや肩こり頭痛などの症状が出ることもあるそうです。また、心疾患など生活習慣病との合併も起こりやすくなります。気になる方は、採血や腹部エコー検査などを一度受けてみるのも良いかもしれません。
脂肪肝は生活習慣を改善すればほとんどの場合は良くなります。新型コロナによる生活の変化で、体重が増えた人も多いのではないでしょうか?感染対策をしっかり取りながら、運動や食事療法(特に糖質を摂りすぎないように)で肝臓についた脂肪を減らしていきましょう!
参考:サワイ健康推進課
臨床検査部 MU
コロナフレイルを防ぐには?
フレイル:(活動量の低下による心身の虚弱)
新型コロナウイルスの影響もあり、診察場でデイサービスの利用が出来ていないという声を度々聞くことがあります。
ご家族やご本人様もデイサービスを利用したり、人の集まる所に外出をすることによって新型コロナウイルス感染のリスクが高まり、持病がある方はその心配は当然のことだと思います。
しかし、家に引きこもることはあまりよくありません。心も体も弱まっていくだけでなく認知機能も衰えやすくなります。
デイサービスの利点は、身体介助やリハビリ、自宅では少し難しい他者との交流が得られることです。
デイサービスでも感染対策には細心の注意を払って運営していますが、少しまだ不安な思いのある方は転倒などに注意しながら、家の中で歩く距離を伸ばしたり体操をしてみてください。
体を動かす事で活動量の低下を防ぐことができます。
また、趣味があれば、編み物や塗り絵、創作活動や趣味がない人は趣味探しをしていくことも脳の活性化にいいと言われています。
新型コロナウイルスに負けないように、規則正しい生活を送り一日一日を大切にしましょう。
何か不安や心配事があれば、気軽に相談してください。
スタッフ一同お待ちしております。
認知症疾患センター 外来看護師 F