「RUN伴2018」に参加して

もしも私が認知症を発症したら、今住んでいる地域は住みよい環境でしょうか。スーパーの店員は、小銭を出すのに時間の掛かる私を、穏やかに待ってくれるでしょうか。後ろに並ぶお客さんは圧をかけずに待ってくれるでしょうか。

RUN伴とは、認知症の方と一緒に、誰もが暮らしやすい地域を創ることを目指したイベントです。今年は県内で154名が参加しました。倉敷エリアでは倉敷平成病院、川崎医療福祉大学、玉島、の3地点からスタートし、ゴールはぶどうの家真備でした。今年は被災からの復興を祈念する意味でも想いの詰まったタスキリレーとなりました。倉敷平成病院は重松先生、森課長をはじめとする7名が参加し、総社市までタスキを繋ぎました。総社への道のりでは傾斜の急な上り坂に苦労しましたが、重松先生の力強い走りで引っ張って頂き、乗り越えることができました。

これから認知症患者は2025年までに約700万人に達すると推計されています。認知症を発症するのは私かもしれませんし、みなさんの大切な人かもしれません。我々が、住民が、企業が、そして地域が認知症を理解することによって、掛ける言葉や行動が変わり、認知症の当事者やご家族の過ごしやすさが変わるかもしれません。
全仁会が参加する、このRUN伴の活動がその一助になれることを願い、今後も活動を継続していきます。

倉敷老健 理学療法士 T