転倒と筋力低下・転倒予防

カテゴリー: 予防リハビリテーション | 投稿日: | 投稿者:

こんにちは。もうすぐ梅雨入りの季節になり、暑い日も多くなってきましたね。気候が良い季節は外に出かけたくなりますが、梅雨に入り雨の日が増えたり暑くなってくると外に出る機会が減り家の中であまり動かず過ごす時間が多くなった、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかしそうすると、筋力低下が生じ転倒の危険が高くなります。転倒により実際に骨折をしてしまったという方や身近に骨折してしまった人がいるという方も多いのではないかと思います。転倒はいくつかの要因が折り重なって生じていると言われていますが、高齢者の転倒との関連が最も高いといわれているのが筋力低下です。そこで、今回は転倒と筋力低下、また転倒を予防するための運動についてお話しをさせて頂きます。
筋力は30歳をピークに50歳代までは緩やかに低下しますが、60歳代、70歳代では1年に1.5%ずつ急速に低下するといわれています。しかし、高齢者でも運動により筋力増強は可能であり、それに伴い転倒リスクも軽減します。また、高齢者において、転倒したことがある人はない人に比べて筋肉量が約5%低いということがわかっています。つまり、転倒したことがある人は、あと5%筋肉量を増やすことができれば、転倒しにくくなるということが考えられます。5%であれば増やせそうだな、運動をやってみようかな、と思いませんか??
では、実際にどんな運動を行うと良いのでしょうか。オススメの運動は、スクワットとつま先立ちです。スクワットは大腿四頭筋(太ももの前面の筋肉)や大殿筋(お尻の筋肉)が鍛えられ、踵上げは下腿三頭筋(ふくらはぎの筋肉)が鍛えられ、転倒しないために大切な筋肉が鍛えられます。行って頂く回数は人によって異なりますが筋肉が少し疲れてきたかな、という程度が目安です。
注意点:膝などに痛みがある人は無理してこの運動を行わないで下さい。疑問があれば近くの専門家に相談をお願いします。
できるだけ生活の質を維持するために転倒による骨折などを防ぐには、転倒予防のための筋力維持が非常に大切です。外に出にくい季節にはなりますが、自宅でもできるような上記の運動などを行っていきましょう。また、予防リハビリではトレーニングのための各種マシンや様々な認知・運動プログラムを実施しています。自宅でどの様な運動を行ったらよいか分からないというに方へも、理学療法士・作業療法士による個別の運動指導をさせて頂いております。

予防リハビリ 理学療法士 T