1)認知症疾患医療センターの役割について①

カテゴリー: 認知症疾患医療センター | 投稿日: | 投稿者:

認知症疾患医療センターには5つの役割があります。①各種検査データや事前相談など多くの情報を元に診断を行い、②適切な治療方針を決定し、③内科的異常の早期発見・治療し、④かかりつけ病院との情報共有を行い、連携して治療にあたります。また、地域や行政など、関連機関などの部門とも連携し、よりよいケアの方法を患者様、ご家族の方々と共に考えていきます。また、⑤認知症に関する教育・啓発機関として機能することも、患者様と患者様の援助に携る方々を総合的にフォローしていくために、とても重要な役割となります。
まず、今回は役割①:鑑別診断について、ご説明します。
①鑑別診断
もの忘れを引き起こす原因には様々なものがあり、数十種類もの疾患が、もの忘れを引き起こすことがわかっています。

かならずしも脳の問題とも限らず、ビタミンB群の欠乏であったり、甲状腺の機能低下であったり、服用している薬剤による影響や、肝臓、腎臓など臓器の働き具合によっても、二次的に脳の働きが影響を受けることがわかっています。原因と考えられる疾患が多数存在するために、種々の専門的な検査や、もの忘れ専門医による問診など、さまざまな情報をもとに、患者様のもの忘れの原因を鑑別することが、認知症疾患医療センターの重要な役割の一つとなっています。
「もの忘れ」は早期発見・早期治療が重要です。ご家族や身近な方、またはご自身のもの忘れが気になるという方は、まずはご相談を!
認知症疾患医療センター相談室 直通電話番号:086-427-3535

認知症疾患医療センター CP阿部