便秘薬「酸化マグネシウム」について

カテゴリー: 薬剤部 | 投稿日: | 投稿者:

こんにちは、10月も終わりに近づいてきました。朝晩寒くなってきましたが体調は崩されていないでしょうか。

さて、“○○の秋”と聞くと、読書の秋や食欲の秋など様々なものが思い浮かびますよね。みなさんは今年の秋はどのような秋を過ごされていますか?“
○○の秋”で一番に思い浮かぶのは食欲の秋ですね。味覚の秋。秋の食材には、たくさん美味しいものがあります。
しかし、便秘だと美味しいものもたくさん楽しめませんよね。
そこで今回は、テレビCMでもよく見かける便秘薬「酸化マグネシウム」についてお話ししたいと思います。

便秘解消には水分摂取、食物繊維や発酵食品を取り入れた食事、運動などが大切だとされていますが、それでも解消できない場合に便秘薬を服用されている方も多いと思います。
「酸化マグネシウム」は、腸内に水分を引き寄せ、硬くなってしまっている便を軟らかくします。
水分を吸収するため、便のかさが増大しその刺激により腸の運動が活発になり排便を促します。腸を直接刺激する刺激性便秘薬とは異なり、習慣性が少ないことも特徴です。
水分を吸収するため、「酸化マグネシウム」はコップ一杯の水で飲むようにし、こまめに水分摂取を心掛けてください。

比較的安全性の高い薬として「酸化マグネシウム」は昭和25年から広く使用されています。お近くの薬局やドラッグストアでも簡単に購入できるようになりました。
しかし、「酸化マグネシウム」は医薬品です。特に病院で腎臓が悪いと言われた方、高齢者の方、病院で「マグミット」や「酸化マグネシウム」を処方されている方は、注意が必要です。
個人の体質や間違った飲み方により高マグネシウム血症など副作用が起きることがあります。
高マグネシウム血症の初期症状として吐き気・嘔吐、口渇、血圧低下、徐脈などがあります。また、他のお薬との相互作用もあります。

便秘に悩まれている方、市販の「酸化マグネシウム」を飲まれている方は今飲んでいるお薬との相性なども確認させていただきますので、ぜひ医師や薬剤師にご相談ください。

 

薬剤部 MN