日別アーカイブ: 2023年4月17日(月曜日)

「花粉皮膚炎」にご注意~花粉による肌荒れ予防の基本~

カテゴリー: 薬剤部 | 投稿日: | 投稿者:

4月に入り、暖かく過ごしやすい季節となりました。春は一年の中で寒暖差が最も大きい季節ですね。

3月まではスギ花粉が多く飛びますが、4月からはヒノキ、そしてブタクサなど秋が終わるまで様々な花粉が飛んでいます。
花粉症の症状は、くしゃみ、鼻水、目のかゆみなどが一般的ですが、実は皮膚に影響を及ぼして目の周りやほほ、鼻、口の周り、首など花粉が付着しやすい場所がかゆくなったり、赤くなってガサガサに荒れたりといった症状を引き起こすこともあるのです。

花粉が原因で起こる肌荒れを、「花粉皮膚炎」といいます。冬の乾燥でバリア機能が弱った肌に、花粉が忍び込むことで発症します。マスクやティッシュの繊維が肌を摩擦し、肌のうるおいバリア機能をさらに低下させてしまうこともあります。
かゆみや肌荒れがひどい場合は皮膚科の受診をおすすめします。かゆみや炎症を抑える塗り薬のほか、必要に応じて抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬といった内服薬も症状の緩和、改善に有効的です。

花粉による肌荒れ予防の基本

①花粉から肌を守る
顔や首の肌に花粉が付着しないようにすることが重要です。
外出するときは、マスク、メガネ、つばの広い帽子、首を隠す服でしっかりガードしましょう。

② 肌のバリア機能を保つ
「刺激を与えない」と「乾燥させない」が効果的な対策です。化粧品による刺激や、洗顔の際に手でこするなどの物理的刺激をできるだけ減らして、角質を傷つけないようにします。また、洗顔後は保湿を十分に行いましょう。

③規則正しい生活
不規則な生活や睡眠不足、アンバランスな食事、過労やストレス、喫煙などは肌の大敵です。花粉症の時期はとくに気をつけましょう。

 

薬剤部 KF

※画像:写真AC