日別アーカイブ: 2023年4月8日(土曜日)

栄養科通信vol.187 「春野菜でデトックス!」

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寒い冬が明けると、過ごしやすい春がやってきます。春野菜とは春に収穫され、みずみずしい鮮度と栄養を蓄えた野菜をいい、セロリ、にら、ふき、たらの芽などがあり、独特の苦みや香りがあります。くせになる苦味は春野菜の特徴でもあり、良い効能がたくさんあります。

〇春野菜の苦味と香り苦味
植物性アルカロイドという成分を含み、老廃物を排出する解毒作用や新陳代謝を促す働きがあります。香り…テルペン類という香り成分を含み、血行促進や抗酸化作用があります。春野菜の苦みや香りは体を冬から春の活動へ変えるための手助けをしてくれます。

〇春野菜の種類と効能
① 菜の花
春野菜の中でもビタミン、ミネラルが多く、ビタミンCの含有量はほうれん草の約4倍といわれています。免疫力を高めて風邪予防に効果的です。
② 春キャベツ
春キャベツは葉が薄く柔らかくて甘みがあります。冬キャベツに比べ、ビタミンCは約1.3倍、カロテンは約3倍多く含まれています。他にもビタミンUはキャベジンといわれ胃酸の分泌を抑制し、胃腸の粘膜を修復する効果があります。
③ 新たまねぎ
硫化アリルというツンとした香り成分には、血行促進、がん予防の効果があります。ビタミンB1の吸収を高め、疲労回復、発汗、食欲増進効果が期待できます。硫化アリルは生の方が加熱より効力が強いのが特徴です。
(イラスト:イラストACより)

春野菜を積極的に食べることで、冬の間にたまった老廃物を排出しデトックスすることができます。春先に多い花粉症予防、便秘予防効果も期待できますよ。

管理栄養士 MA