日別アーカイブ: 2019年3月11日(月曜日)

【鳥取大学 神経内科 教授花島律子先生はじめ3名が倉敷ニューロモデュレーションセンターを視察され、手術見学と意見交換がなされました】

 3月11日(月)、鳥取大学神経内科 花島教授、鳥取大学脳神経外科宇野助教、東京大学大学院教育学研究科 永瀬特任研究員の3名が、当院倉敷ニューロモデュレーションセンターを視察され、手術見学をされました。
この日は、60代のパーキンソン病の患者さんに、DBS手術(パーキンソン病に対する脳深部刺激療法)がなされました。今回は覚醒下で電極留置の後、全身麻酔にて電池埋め込みがなされました。手術中、花島教授は患者さんと電極の聞き具合や、体の動かし具合など直接コミュニケーションを取られておられました。
大変スムーズに手術が行われ、予定時間よりも約1時間早く終了しました。

手術の後は、高尾理事長、高尾院長と共に、意見交換会がなされましたが、ここでは、花島教授からパーキンソン病の治療についてや、手術精度を高めるための電気生理学の取り組みについてなど、また永瀬特任研究員からは、オシロロジーの分野の研究についてのお話などが伺えました。
宇野助教からは、「手が止まることなく手技が進んでいて大変驚きました。都度、都度の判断が非常に素早く、感激いたしました」とのお言葉を頂戴いたしました。


先生方に励ましのお言葉を頂戴し、身の引き締まる思いであります。
今後とも、定位機能脳神経外科手術の中四国地方の拠点となるべく、精進してまいります。今後とも御指導の程宜しくお願い申し上げます。

倉敷ニューロモデュレーションセンター スタッフM

 

 

 

頑固な便秘症の鍼灸治験

カテゴリー: ヘイセイ鍼灸治療院 | 投稿日: | 投稿者:

先日、70歳代の男性が慢性の便秘症を訴えて当鍼灸院を訪れました。
10年前から便秘症になり酸化マグネシウムなどを服用していましたが、長く服用している内に効果が現れにくくなりました。他の薬に変えたり体操も頑張っていましたが、あまり効果がなく、3日ぐらい便が出ない状態が続くと腹部が張って食欲もなくなることもあり困っていました。

腹部を触診と打診でガスが多く溜まっていることと便が大腸の下端ではなくより上の部分に溜まっていることがわかりました。胃腸にガスが多いということは腸の蠕動運動うまく働いておらず、便を押し出す力が弱くなっていると考えました。

東洋医学の考え方では張ってくる状態を気が滞った状態(気滞(きたい))といいます。原因は様々でストレスや冷えなどが影響することもありますが、気の流れが乱れたり、気の動く力が弱くなって気が停滞すると考えます

治療は胃腸の働きを活発にし気の流れをスムーズにできるように、胃腸を整えるツボとして足三里、上巨虚(じょうこきょ)、天枢、中脘、温溜(おんる)、合谷などに加えて、大腸と表裏の関係にある肺経のツボで経渠(けいきょ)、尺沢(しゃくたく)や気の流れの改善に気海や照海(しょうかい)などのツボを使い鍼灸を行いました。

治療の翌日から便が少しずつ出るようになり2日後にはしっかり出てくれたと教えてくれました。慢性的な症状でしたが、1回の治療で効果があったので患者さんも喜んでくれました。

鍼灸院 M.K