こんにちは。外出自粛の影響もあり、動物たちと島で暮らすゲームが大ヒットしていますね。私も仕事終わりに島へ帰っているうちのひとりです。
島で暮らす動物(住民)は、イヌやネコ、ゾウやワニまで様々です。
住民に話し掛けると、たまに「〇〇さんが具合悪いみたい、様子を見に行ってあげて」的なことを言われます。知っているなら君が行ってあげればいいのに・・・と思いながら訪問し、『おくすり』を渡すと、頭痛や倦怠感を訴えブルブルと震えていた住民は、たちまち回復してしまいます。ちなみに主人公は、飲まず食わずで何時間走り回っても具合が悪くなることはありません。
しかし、主人公も『おくすり』を飲むときがあります。それは、ハチに刺されたときです。ハチに刺されると、顔が腫れあがってしまいますが、『おくすり』を飲むことで、たちまち腫れは治ってしまいます。
ここで『おくすり』を飲まずに、再度ハチに刺された場合、主人公は気絶してしまいます。なんだかとても現実的ですよね。
ハチの毒にアレルギーを持つ方がハチに刺されると、約10~20%の方に、全身の皮膚症状や嘔吐、むくみ、呼吸困難などのアナフィラキシーが現れ、そのうち数%が、血圧低下や意識障害などのショック症状を引き起こすと言われています。
ゲームとは異なり、初めてのハチ刺されでも危険な状態になることもあるので、注意が必要です。夏から秋にかけてハチが活発になるので、皆さんも十分お気を付けください。
ハチ毒によるアナフィラキシーを起こしたことがある方や、起こす危険性の高い方には、エピペンというアドレナリン自己注射薬を処方されることがあります。
ハチ毒による消化器症状(繰り返す嘔吐、持続する強い腹痛など)、呼吸器症状(持続する強い咳込み、息苦しさなど)、全身症状(意識障害など)がひとつでも現れた場合は、できるだけ早くエピペンを注射します。
エピペンは症状の進行を一時的に和らげてショックを防ぐものなので、すぐに救急車を呼びましょう。
さて、ゲームの話に戻りますが、この『おくすり』は、タヌキが経営するお店で購入するか、ハチの巣と雑草で作ることで手に入れることができます。
どんな住民の体調不良も、ハチ刺されのアナフィラキシーも一瞬で治してしまう、夢のような薬です。そんな薬が開発されることを願いつつ、今日も島の開拓に行ってきます。
薬剤師 P


ね。先日、自分が食べたスイカの種を庭に植えてみたところ、芽が出て育ってきています。スイカが実るかは分かりませんが毎日楽しみに観察をしています。スイカの種を植えてから初めて聞いたのですが、スイカにも食べ合わせの悪い食物があるのですね。スイカは水分の多い果物なので、油分の多い食べ物(天ぷらなど)と一緒に食べると胃液が薄まり消化不良を起こすことがあるようです。このように食べ物でも食べ合わせの悪い食物があるようにお薬にも食べ合わせの悪い食物があります。今回はお薬の飲み合わせと食べ合わせについて代表的なものをご紹介したいと思います。
バジルにはビタミン、ミネラル、鉄分、食物繊維、亜鉛など含んでおり栄養価が高く、βカロテンが多いため抗酸化作用があるとも言われています。古代ギリシャの王家の薬草として利用されるなど古くから効能が知られており、インドでは聖なる力を秘める神聖な植物として崇められているそうです。心身及び中枢神経の強壮作用や鎮静作用もあり、イライラをしずめて神経を落ち着かせる効果や、腹痛や吐き気、胃痙攣といった症状を鎮めてくれる効果があります。
では、塗り薬や貼り薬などの外用薬を用いた部位に日が当たってかぶれる光接触皮膚炎と、内服薬や坐薬、注射薬の投与後に日が当たった皮膚に発疹ができる光線過敏型薬疹の2種類があり、原因となる薬剤もいろいろです。代表的なのが鎮痛消炎薬のケトプロフェンやジクロフェナクを含む湿布によるもので、市販もされていますので注意が必要です。光線過敏症がすべての人に発症するわけではありませんが、紫外線を避けることにより予防できるので使用する場合は以下の注意点を守りましょう。
新型コロナウイルス流行のニュースが席巻していますが、その裏側で、私たち病院薬剤師にとって明るいニュースが密かに盛り上がっています。これまで、「コードブルー」「チームバチスタの栄光」「ドクターX」など、医療を題材にしたテレビドラマは数多くありましたが、どのドラマでも「薬剤師」はフォーカスされませんでした。最近では、窪田正孝さんが主演を務めた「ラジエーションハウス」がテレビドラマ化され、医療技術職の一つである「放射線技師」が脚光を浴びたのを、少し羨ましく思ったりもしました。
私も、発売されている1~3巻を購入して読みました。私たちの日常は、コミックのようなドラマチックな事が毎日起こっているわけではありませんが、チーム医療で患者さんに寄り添う想いは、全国の病院薬剤師に共通するものです。「薬剤師」は、大学薬学部や薬科系大学などの6年制課程を修了し、「薬剤師国家試験」に合格して与えられる国家資格で、就職先は、病院、調剤薬局、ドラッグストア、製薬会社、官公庁など様々です。ドラマをきっかけに「病院薬剤師」が広く認知され、これから「病院薬剤師」を目指す人達が増えるのを密かに期待します。石原さとみさん演じる病院薬剤師の姿が単なるフィクションとして終わってしまわないよう、テレビを契機に私たちが日々の業務を充実・発展させることに取り組み、病院薬剤師の魅力や社会的地位を高めるように努力することが重要だと思います。そして、将来薬剤師として病院で働きたいと夢見る人たちが活躍できる環境をもっと充実させていかなければ、なんて思いながら、4月を心待ちにしたいと思います。