カテゴリー別アーカイブ: 医師

令和5年8月、倉敷平成病院に植田 敏弘 医師(婦人科)が着任いたしました

カテゴリー: 医師, お知らせ | 投稿日: | 投稿者:

令和5年8月1日に、常勤医師1名の辞令交付式が執り行われました。

植田 敏弘(うえだ としひろ)先生(婦人科 部長)

専門は婦人科内分泌学で、主に月経や更年期等におけるホルモンの不調を原因とした女性特有の症状改善のお手伝いをしたいとのことです。月・火・木・金曜日の午前・午後の外来を担当されます。

どうぞよろしくお願い申し上げます。
婦人科 植田敏弘先生
婦人科診療担当表

秘書・広報部

当院内科都築医師が参加する「医師会バンド」が倉敷中央病院100周年記念リレーコンサートにて演奏しました

カテゴリー: 医師, 秘書・広報課 | 投稿日: | 投稿者:

倉敷中央病院100周年記念イベントとして、毎週木曜日の12時~リレーコンサートが開催されているのをご存じでしょうか?今回7月17日(月・祝)海の日に、我々倉敷平成病院の都築医師が所属する「倉敷医師会軽軽音楽部」の皆さんがこちらで演奏をされましたので紹介します。コロナ禍で活動自粛を余儀なくされていたのですが、メンバーが5人から7人に増え、活動を続けておられました。結成8年になられたとのことです。
都築医師作詞・作曲のオリジナル曲をはじめ、スピッツや小田和正の名曲を披露されました。ひげダンスではパフォーマンスも取り入れ、大変盛り上がったステージでした。
演奏する人も聞く人も元気になれる、音楽って素敵ですね。

倉敷医師会軽音楽部メンバー
伊木 勝道先生(伊木診療所) ベース
上村 勝人先生(うえむら歯科医院) ドラム、コーラス
國末 充央先生(グリーン在宅クリニック)キーボード
倉橋 克文先生(倉橋皮フ科クリニック)ドラム、パーカッション(カバサ)
中元 雅典先生(なかもと耳鼻咽喉科クリニック) ギター
安田 秀世先生(安田皮フ科クリニック) ギター、ボーカル、パーカッション
都築 昌之先生(倉敷平成病院) ギター、ボーカル

※写真左から安田先生、都築先生、中元先生

過去の倉敷医師会軽音楽部の記事

2018年演奏の様子

2019年演奏の様子

(秘書広報部)

当院脳神経内科部長 菱川望医師の取材記事が掲載されました

カテゴリー: 医師, お知らせ | 投稿日: | 投稿者:

『壮快』(マキノ出版)2023年4月号菱川医師は、腎臓の働きを活性化し、高血圧予防におすすめのヨガをご紹介しています。体をひねる、呼吸を意識する、という簡単な動きで腎臓の働きを活発にし、血圧をコントロールすることができます。
ご興味ある方はどうぞご覧ください。

秘書・広報課 N

脳神経内科部長菱川望先生が実践する「認知症予防ヨガ」の動画ができました。是非ご覧ください。

このたび、倉敷平成病院YouTubeチャンネルに新動画「ドクターのぞみの認知症予防ヨガ」(6本シリーズ 1本2~3分)がアップされたので、ご紹介します。

1)準備体操
2)体を伸ばすポーズ
3)猫のポーズ
4)ねじりのポーズ
5)スーパーブレインヨガ
6)呼吸法


菱川先生は、数年前からヨガをご自身の健康法として実践しておられます。
このたび、ご高齢の方でも簡単に取り入れることができ、認知症予防につながるであろうヨガの紹介動画の制作依頼を受け、今回の公開となりました。

リハビリテーションスタッフの協力を得、座ったままできる姿勢のバージョンも紹介しています。

是非、生活に取り入れてみてください。

認知症疾患医療センター

【倉敷生活習慣病センター20周年を迎えました】

平成14年6月に、生活習慣病(糖尿病)の予防から治療まで一貫した対応ができる部門として、開設された「倉敷生活習慣病センター」が20周年を迎えました。
センター長の姫井孟先生と共に赴任してまいりました。倉敷平成病院には糖尿病の専門分野がなかったので、糖尿病専門外来、糖尿病教育入院、糖尿病料理教室、糖尿病療養指導士の勉強会などを始めました。2年目の5月に姫井先生が病に倒れ、その後一人で外来をする期間が長かったですが、故髙尾武男代表はじめ、理事長先生、院長先生、医局の先生方、やスタッフの皆に支えられ、無事に勤めることができました。深く感謝いたします。
昨年10月からは益子晶子先生が毎週火曜日、木曜日の午前に外来を担当しています。ドックと掛け持ちですが、教育入院なども担当しています。
今年度の糖尿病療養指導士の試験の受験者は薬剤師5名、栄養士2名、今までで一番多い人数でしたが7人全員合格し安堵しています。
20年はあっという間に過ぎた感があります。また新しい月日に向かい、自己研鑽に努め、患者さんのお役に立てればと考えております。今後ともよろしくお願いいたします。

診療部長 青山 雅

#倉敷生活習慣病センター #倉敷平成病院 #生活習慣病 #糖尿病 #高血圧 #高尿酸血症 #高コレステロール #予防から治療まで #糖尿病療養指導士 #専門医が対応 #20周年

コロナむし歯にご用心!

カテゴリー: 医師, 歯科 | 投稿日: | 投稿者:

ここのところ少しずつ暖かい日も増えてきて、春の陽気を感じる機会が増えてきましたね。
ブログをご覧の皆さんはいかがお過ごしでしょうか。コロナ渦では、多くの行動が制限されていたかと思いますが、皆さんが前回歯科医院を受診されたのはいつごろでしょうか?
いつ受診したのか思い出すこともできない。。。そんな方は要注意です。

コロナ渦で病院への受診を控えることにより、病気が深刻化してから発見されるというのは全国的にも問題になってきています。歯科の領域でも同様のことが言われており、受診を控えていたことで発見される進行したむし歯を「コロナむし歯」として以前テレビで紹介されたことがあります。

むし歯の治療は、小さなものであれば、1回の受診で治療可能なこともありますが、神経まで到達するような大きなむし歯になっていたり、抜歯をしなければいけないような状態になってしまっていると、その後のかみ合わせの回復も含めると複数回受診をしていただかないといけなくなります。このことから、定期的な検診での早期発見・早期治療がとても大切になってきます。

倉敷平成病院では、患者様に安心して治療を受けていただけるよう、感染防護具の装着、滅菌器具の使用、常時換気を徹底しています。しばらく歯科受診ができていなかった、という方はぜひ受診してみてください。

歯科医師F

 

高尾理事長 出演「トクもりっ」平成健康ステーション YouTubeにアップしました

10月30日(金)、当院 高尾聡一郎 理事長が生出演した倉敷ケーブルテレビの情報番組『トクもりっ』内のコーナー、『平成健康ステーション』をYouTubeにアップしました。

テーマは『脳卒中』です。ぜひご覧ください。

※動画は許可を得て掲載しています。
※出演コーナーの『平成健康ステーション』とエンディングのみに編集してアップしております。

秘書・広報課

第55回のぞみの会について

カテゴリー: 医師, お知らせ, のぞみの会 | 投稿日: | 投稿者:

『第55回のぞみの会』は倉敷市民会館での開催は取り止めて、新しい形の『のぞみの会』を実施します。

“双方向性で”多くの方々との様々な情報交流を通して、一人でも多くの人に全仁会を好きになってもらいたいと云う思いで、『のぞみの会』を脈々と続けてきました。患者本位の医療を実践する倉敷平成病院の象徴的なイベントです。
それが今年は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって、未曾有の事態となっています。7月中旬以降、首都圏のみならず関西でも感染者が過去最多を更新しており、岡山でもクラスターが複数発生しています。

今年の『のぞみの会』のテーマは、「全仁会が支える新しい生活習慣~コロナに打ち勝つために」と決めました。
コロナに打ち勝つ為の、“からだ”と“あたま”と“こころ”に効く色々なアドバイス、情報提供を準備しています。
倉敷市民会館での開催を予定しておりましたが、協議の結果、令和2年の『のぞみの会』は倉敷市民会館での開催を取り止めます。

そして、ネット配信やユーチューブ動画、特別号冊子配布等の、新しい形で実施します。こういう時こそ、コロナに打ち勝つ提案、情報発信、新しい生活習慣を紹介していきたいと考えています。
今後、具体的な開催(配信)方法等もホームページ等で告知してまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。

第55回のぞみの会実行委員長 篠山英道

涌谷陽介認知症疾患医療センター長の講演の様子が、倉敷ケーブルテレビで放送されます。

このたび、8月の毎週金曜日13時~倉敷ケーブルテレビにて、涌谷陽介認知症疾患医療センタ―長が、「認知症の人のからだとこころの健やかさを守る」というタイトルで講演されたのが放送されることになりました。
 生涯学習番組「教えて!ドクターみんなの健康講座」という番組です。是非ご覧ください。

ある日のもの忘れ外来診察室から

私の心の声:(精神保健福祉士さんの事前問診情報をチェック)いつも詳細にありがとう!(かかりつけの先生からいただいた診療情報提供書をチェック)いつもご丁寧にありがとうございます! 最敬礼.

うーん,85歳もの忘れ外来初診.2年ほど前からついさっきのことを忘れすことがある様子.でも,日常生活はそこまで支障はない.離れに住んで夕食だけ家族と一緒.朝昼は自分で準備.近所に好きなものを買い物.草取り始めると気が済むまでやめない.元気やなあ!大きな声でかっと怒るが,すぐ冷める.テレビの音大きいらしいから,耳も遠いのかも.MRIで右の海馬がちょっと萎縮がある程度.認知機能検査では,確かに記憶障害はあるけど,判断力はしっかりしていそう.血圧の薬と便秘薬程度.薬は適当に間引いている様子.大病したことない.人生のエリートだなあ.俺はここまでとても元気に生きられん.(心電図を見ながら)んっ? ありゃ心房細動と徐脈がある.紹介状には記載がない.きちんと心臓しらべんといけないかも.脳梗塞予防の薬をどうしよ.今日の胸のレントゲンは心臓ちょっと大きめ.うちで5年前撮った腰のレントゲンあるけど,胸のレントゲンはなしか.う〜む.

私:そんじゃ入ってもらいましょうか.
看護師さん:はーい.Aさーん,お待たせしましたどうぞ~.

私の頭の声:(笑顔で観察かつ以下ずっと笑顔)笑って手を合わせてお辞儀.腰はそんなに曲がってない.やせ型.お化粧バッチリしている,顔面神経麻痺なし.服装乱れなし.礼節OK.歩行は,姿勢もリズムも歩幅も手振りもOK.着座バランスもバッチリ.すごいじゃん.パーキンソン症状もなさそう.同伴は50歳代ぐらいの女性2人.こちらも笑顔バッチリ.お一人は少しやつれた感あり.

私:Aさんこんにちは.この病院は初めてですか?(少し大きめの声で)
Aさん:随分前に腰が痛くて一人で来ました(以前のことはOKじゃ).

私:へーそうなんじゃ.私の名前ですが(名札を見せながら距離を縮める).
Aさん:オケヤヨウスケ先生,ん? オケタニ? あー!ワクじゃな!

私:そうなんよ.木偏ならオケじゃけどなあ.(さらに近づいて脈を診ながら)今日はどうしてまたここに来たんですか?(ついでに腕の動きの硬さがないか診てしまう).
Aさん:ぼけてるかどうか頭を診てもらいにきました(笑顔).

私:もの忘れが気になるのですね.
Aさん:この人たちからも言われるしなあ(Aさん後ろを振り向き,同伴者笑顔).

私:皆さん,仲いいですねえ.
Aさん:あれこれ言われてばっかりです(Aさん・同伴者やや表情曇る).

私:それは「思いやり」ですか? それとも『重い槍』(ジャスチャーも一緒に)ですか?
Aさん:(後ろを振り返って,同伴者とともに笑顔)先生うまいこと言いますなあ.

私:それにしても耳もちょっと遠いみたいじゃなあ.
Aさん:よく聞こえますよ(『テレビの音がすごく大きくなりました』と同伴者が合いの手).そうかなあ.

私:ちょっとお耳みせてみてください.ありゃ,ちょっと右は耳垢詰まっとるよ〜.今度耳鼻科でとってもらいましょう.
Aさん:それは気がつかんかった.恥ずかしいわあ(同伴者も気が付いていらっしゃらなかった様子)

私:それはそうと今日は体の健康診断も兼ねてなので(聴診器構える).
Aさん:(ささっとボタンを外して胸を出してくれる,動作スムーズ)

私:ありがとうございます(下着の重ね着なし,お肌の状態よさそう,心臓の雑音が少しあるなあ,やっぱり脈ゆっくり,呼吸の音は問題なし).足むくみませんか(スネのあたりを押さえる).
Aさん:ちょっとむくむんです(でも軽い方だ).

私:体重も増えたり減ったりないですか?(今日の体重は39 kg)
Aさん:変わりないです(『だんだんやせてきているんです』と同伴者が合いの手).
私:おや,食欲やお通じはどうですか?

Aさん:便秘は少しあるけど食欲は大丈夫です(『お通じのことはわかりませんが,食が細くなっているんです』と同伴者が合いの手).そんなことないわあ!(顔曇る)
私:あと,息切れとか.

Aさん:大丈夫です(『長く歩くとあるみたいですよ』と同伴者が合いの手)大丈夫だって言っとろうが!(声が大きくなり,眉間にしわが寄る)
私:(それに構わず)手は普通に動きますか?

Aさん:動きますよ(麻痺はなし,指の細かい動きバッチリ,手まねスムーズ,手のふるえもない,すぐに笑顔になってくださる)
(中略)

私:いろいろありがとうございました.それでは脳の健康診断の結果を説明しますね.
Aさん:はい.

私:結論,大ぼけではないけど,「ちょっとぼけ」(親指と人差し指で『ちょっと』のジェスヤー付き)は始まっているかもしれません.(頭部MRIをお見せして)この写真にも「ちょっとぼけ」の始まりが写っています.
Aさん:そりゃ先生この歳になればだれだってありますがな(笑顔).

私:あら,おいくつでしたっけ?
Aさん:83歳です(『85歳のお祝いしたよ』と同伴者が合いの手と困り顔).そうじゃったそうじゃった.年忘れじゃ(笑顔).

私:私は85歳まで生きる自信がないんじゃけど,長生きの秘訣はありますか?
Aさん:別に自然にこうなったし,毎日のことをしとるだけじゃ(笑顔).

私:あとこの世でどれぐらい頑張りましょうか(ちょっと真剣に).
Aさん:もう,いつあっちにいってもいいと思っとるよ.この人たちに迷惑かけんうちになあ(穏やかな真顔で)

私:そんなら今日もお二人ついてきてくれてるんだし,「ありがとう」いうて,お昼ご飯もおごらんとね.Aさんは,「ありがとう」言うほう?
Aさん:この人たちには心の中でいうとるよ.

私:ありゃ.この間93歳の方が「この世でしか言えないので『ありがとう』をたくさん言います」って言ってたよ.
Aさん:ホンじゃ,私も言うようにせんとね!
(後略)

以下いろいろ続きますが,Aさんのは軽度認知障害(MCI)という状態と考えられました.単なる加齢による衰えか,認知症の始まりかはすぐには判別がつきません.脳血流検査などのもっともっと詳しい検査もありますが,そこまでは希望されませんでした.
もの覚えが悪くなっているのも心配ですが,心房細動という不整脈があったり心臓に負担がかかりはじめたりしているのが心配です.心房細動は,脳塞栓というタイプの脳梗塞の原因になるので,脳梗塞予防のための薬(抗凝固薬)を飲むことも考えないといけません.また,心不全に進展しないよううに気をつけないといけません.
ご家族への現在の脳の状態や対応の基本的な工夫の説明,心臓の病気や脳梗塞予防の解説と治療の説明,デイサービスなどの介護保険サービスをどうするか,かかりつけ医の先生にもしっかり報告しなきゃ.
私やご家族の前でお気持ちをあれこれ語ってくれたAさんの「生」を全うしていただくためにはどうすればよいかも考えながら...

出典
涌谷陽介:巻頭言「ある日のもの忘れ外来診察室から」老年精神医学雑誌,29(7):686-688,2018より,内容を一般の方向けに改変して引用した.

認知症疾患医療センター 医師 W