臨床心理士試験を振り返って

カテゴリー: リハビリテーション部 | 投稿日: | 投稿者:

こんにちは、入職1年目の公認心理師Tです。
日中は少しずつ暖かくなってきましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

昨年の今頃はまだ学生だった私ですが、入職してもうすぐ一年が経ちます。この一年は、先輩方にたくさんのことを教えていただきながら、実際に患者さまと関わったり、検査をとったりといった新たな経験をたくさんさせていただきました。また、仕事をしながら公認心理師試験と臨床心理士試験という二つの資格試験を受け、自身にとってとても印象深く、大切な一年になりました。

さて、昨年秋に受験しました臨床心理士試についてですが、無事に一次試験、二次試験を突破して資格を取得することができました。今回は、時間は経ってしまいましたが、二次試験の面接の準備について少しお話ししたいと思います。

このブログを読んでくださっている皆さまの中にも、受験や就職など何らかの形で面接を受けたことのある方は多いかと思います。面接にはいろいろな形があり、臨床心理士試験の場合、二次は口述面接試験と呼ばれる、いわゆる“個人面接”が設けられています。そこでは知識やスキルだけではなく、心理士としての経験、姿勢、態度なども問われてきます。

面接の準備としては、私はアドリブがとても苦手なので、まず過去に出題されたテーマや質問について情報を収集し、答えを考えて自分だけの台本を作ることにしました。そして、それを使って、本番を想定し練習を行いました。その際は、ただ丸暗記するのではなく、その裏にある自分の考えまで脳裏に自然と浮かぶようにしました。
その準備の中で、改めて私自身の考えや価値観、心理士として大切にしていることを振り返ることができました。また、普段の病院での患者さまとの関わりなどの臨床活動も、もう一度振り返るよい機会となりました。これから大変なことがあったり壁にぶつかったとき、今回考えたことや面接での経験に立ち返ろうと思います。

どの資格もそうであるように、臨床心理士資格も、取得することを目的にするのではなく、その後どのように資格を背負って活動していくのかが大切だと考えています。日々の患者さまとの関わりや様々な業務経験から学びを得ることに加え、今後も自主的な勉強を怠らず、臨床活動に励んでいきたいです。

リハビリテーション部 T

「ありがとう」のパワー

カテゴリー: 訪問看護ステーション | 投稿日: | 投稿者:

日差しが春のおとずれを告げる頃となりました。
訪問業務では、寒い時期はあたたかい肌着、靴下、カイロなどフル活用しながら訪問しますが、ここ最近は車に差し込む日差しを温かく感じることも増えてきました。

この仕事をしていると、沢山の方に「ありがとう」と言っていただきます。
それに応えるだけのことが出来ているのかと思うと、反省ばかりですが、どんなに疲れていても「ありがとう」に元気を頂いています。そして、「ありがとう」のパワーを年々強く感じます。私も「(関わらせて頂いて)ありがとうございます」をお伝えすることを心掛けています。

ありがとうの語源、由来としては、形容詞「有難し」と言われています。
「有難し」は「有ること」が「難しい」(かたしい)という意味で本来は「滅多にない」「珍しくて貴重だ」という意味を表しているそうです。
中世になり、仏の慈悲など、貴重で得難いものを自分は得ているというところから、「ありがとう」は宗教的な感謝の気持ちをいうことになり、近世以降、感謝の意味として一般に広がったそうです。

春といえば別れの季節。退職、異動などお世話になった方との別れはさみしいものです。
また新たな場所でのご活躍を祈りつつ、「ありがとう」と伝えたいと思っています。

※語源由来辞典より

訪問看護ステーションK

イラスト:イラストAC

邪気

カテゴリー: ヘイセイ鍼灸治療院 | 投稿日: | 投稿者:

寒暖差が激しい日々が続きますが皆さまはお元気に過ごされているでしょうか。鍼灸院スタッフは元気を維持していますが、身体が振り回されて体調管理が難しく、風邪をひいてしまう方もいらっしゃると思います。
このように、自然界の気候の変化が人体に作用して病気を発生させる場合があります。これは「邪気」と呼ばれ、皆さんに馴染みがあるのは先ほど出てきた「風邪」だと思います。風、暑、湿、燥、寒、火(熱)と種類があり、身体に侵入し体調不良を起こす原因になることがあります。これらの邪気が影響で、季節ごとや変わり目などに体調を崩してしまい苦しむ事にならないようにどうしたらよいのでしょうか。
邪気から身体を守ってくれるのは気の力です。元気であれば邪気を寄せ付けない、侵入されても追い出すことができるのです。気力アップのためには、おへその下に気海(きかい)というツボがありますのでそこを冷やさないよう温めてあげましょう。ヘイセイ鍼灸院では温灸を用いて火傷の無いよう気持ちの良い温度で熱を加えていますが、自身ではやりづらい、分からない事もあると思います。そんな時には当院にセルフケアの相談もしていただけたらと思います。鍼灸院ならではのアドバイスができるかもしれないですね。


ヘイセイ鍼灸治療院 鍼灸師 shima

「花粉症」にご注意を!

早春の時期を迎えましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。寒かった冬を越え、いよいよ過ごしやすい季節が近づいてきましたね。3月と言えば、「お花見」。満開の桜を眺めながら、のんびりと過ごす非常に楽しいイベントです。しかし、暖かくなり、様々な草木が芽吹き始めると同時に、植物たちが飛散する「花粉」に悩まされる方が増え始める時期でもあります。今回は、そんな花粉症についてご紹介したいと思います。

〈花粉症とは〉
植物は、めしべの中にある花粉を飛ばし、別の植物と受粉することで、繁殖していきます。花粉症とは、そんな植物の花粉が原因となり、鼻水やくしゃみなどのアレルギー症状を起こす病気のことを言います。季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれ、日本では、代表的なスギやヒノキの他に、約60種類の植物が、花粉症を引き起こす原因となると言われています。

〈花粉症が起こるメカニズム〉
私たちの体には、害を及ぼす異物が体内に侵入してくると、それを追い出そうとする力(免疫システム)が備わっています。花粉症の場合、体が花粉を害のある異物だと誤った判断をしたことにより、免疫反応の一つであるアレルギー反応が起こります。
花粉などのアレルゲンが、鼻腔内の粘膜に付着すると、体内に抗体が作られ、マスト細胞と呼ばれる細胞と結合します。その後、再びアレルゲンが鼻腔内に侵入すると、マスト細胞からアレルギー症状を誘発する物質が放出されます。その放出された物質が、神経や血管を刺激し、くしゃみや鼻水等のアレルギー症状を引き起こします。

〈花粉症の対策〉
花粉症対策の基本は、花粉を浴びないようにすることです。外出するときは、マスクや眼鏡を着用し、花粉を体内へ侵入させないことを心がけましょう。手洗いうがい・こまめな掃除を行い、屋内に花粉を持ち込まないことも大切です。
万が一花粉症に罹患してしまった場合、症状を引き起こす原因となる物質の発生を抑えることが有効です。当院にも耳鼻咽喉科や眼科があり、症状に合わせた抗アレルギー薬の処方が可能です。力を合わせて、つらい花粉症を乗り越えていきましょう!

相談員 A

※写真AC

接遇勉強会を開催しました

カテゴリー: 事務部, 勉強会 | 投稿日: | 投稿者:

2024年2月26日(月)にわかりやすいやさしい医療推進委員会主催の接遇勉強会を開催いたしました。

今回は、「電話応対」をテーマに、日本接遇教育協会理事のうぐ森まる美先生にご講演いただきました。

電話のかけ方・受け方の基本的なポイントや、印象のよい応対に効果的なクッション言葉や正しい言葉遣いについてご教示いただきました。
また、事例研究にて先生からアドバイスもいただき、日頃の電話応対を見直すきっかけにもなりました。

「電話は声だけが頼りであり、電話応対ひとつで病院や施設の印象も決まってしまうため、ホスピタリティの精神で患者様と向き合うことが大切」という言葉が印象的でした。

今回の勉強会で、改めて医療現場における電話の重要性を感じることができました。学んだ知識を実践に活かして、全職員が気持ちのよい電話応対ができるよう努めていきたいです。

わかりやすいやさしい医療推進委員会 事務局 H

CCC!

カテゴリー: 平成脳ドックセンター | 投稿日: | 投稿者:

新型コロナ感染症が減少すると、待っていましたといわんばかりにインフルエンザが台頭するようにウイルスは感染力の強弱に左右されています。季節外れのアデノウイルスもまた・・・。約100年に一度の割合でウイルスや細菌感染症がパンデミックになると予測されています。この次の実態はよもやの人工ウイルスかもしれません!

さて、ドックセンターは来年度の新体制へ向けて準備をしています。ドックシステムを支えるハードやソフト面のスペックが上がり、以前よりも迅速性や効率性が向上する予定です。
また、新オプションや検査項目の見直し・追加をし、多様な要望にお応えできるように取り組んでいる段階です。結果報告書作成業務の効率化も期待できます。
しかしながら、結果報告書は多くの人が関わって作成されています。人が介在するほどエラーが発生してしまいます(ヒューマンエラー)。
これを少しでも低減していくには人が出来るだけ介在しないシステム作りが必要になってきます。これがある意味唯一の改善ポイントであると考えています。コンピューターの発展の一端はここにあります。
何れにせよ、業務の効率化や合理化を追求し、その分の余力でより丁重なおもてなしをして受診される方の満足度に繋がれば誠に喜ばしいと思います。

私たちは先見の明を持って、物事に向かう姿勢とそれを実践してみることが肝要であると思っています。
温故知新は非常に大切なことです。一方で、旧態依然とした考えや行動は何の進歩も進化もしません。ましてや、現状維持どころか衰退の道を歩むことになるでしょう。そして、あらゆる場面において本当に正当な対応や対処は何かを見定める力(眼力)とそれを遂行する勇気と根気が必要だと考えます。

Creative challenge to Change!(CCC!)諦めることなく挑んでいきましょう!
全仁会の理念は「救急から在宅まで・・・」ですが、「予防そして救急から在宅まで・・・」と謳っても良い時期ではと心の中で勝手に思っています。
来年度もどうぞ宜しくお願いします。

脳ドックセンター 光源頭

季節を感じるお食事 手作りカードを添えて ~ ピースガーデン倉敷 ~

カテゴリー: ピースガーデン倉敷 | 投稿日: | 投稿者:

早いもので2024年も2ヶ月が過ぎようとしています。
少しずつ日差しが春めいてきましたね。皆様はいかがお過ごしでしょうか?

ピースガーデン倉敷の管理栄養士として、食事がマンネリ化しないように、生活の一部として楽しんでもらえるような献立作りを心がけています。
また、旬の食材を使ったお食事を通して季節を感じていただき、毎月の行事食などその月にちなんだお食事を提供させていただいています。

施設での生活は室温や湿度が管理され、快適に過ごしやすい半面、季節感を感じる機会が少なくなってしまいます。日頃忘れがちな季節感を感じられ目でも楽しんでいただくために何かできないかと…。

毎月第2火曜日の「お誕生日食」、その月のご入所の方々、ご利用の方々のお誕生日をいつもよりは少し豪華なメニューでお祝いさせていただいています。
そのお膳に「目でも季節を感じていただけたら…」と、その月に咲く代表的な花を折り紙で作ったカードを添えています。
今月は2月6日がお誕生日食の日でした。「梅の花が咲く季節ね!」、「素敵なカードね。」、「まぁ、きれい!もらってもいいの?!」と手に取って喜んでくださる方々。
お話が難しくなっておられるご入所の方には職員が「梅の花のカードですよ」とお見せすると、にこやかな笑顔を見せてくださいました。
小さなカードを見て、季節を感じていただけた瞬間の出来事です。

月に一度の小さなカード一枚でも喜んでくださると、とても嬉しい気持ちになります。
2023年4月から始め、来月でちょうど一年になり、12枚のカードが揃います。

今では、皆様の喜んでくださる笑顔を想像しながら、「折り紙で何の花を作ろうかなぁ」と、カード作りを楽しんでいます。

地球温暖化による気候変動が、日本の四季にも影響を与え、極端な現象が増える一方で、快適な気候が少なくなってきています。まさに、日本の「四季」が「二季」になっていくかもしれません。
日本特有の四季「春夏秋冬」、その季節にしか咲かない花を折り紙ではありますが、旬の食材を使ったお食事とともに、これからもお届けしていきたいと思います。

 

ピースガーデン倉敷 管理栄養士 NO

グループホームのぞみ 早出職員の1日紹介(午前中)

こんにちは グループホームのぞみです。
立春を迎え春到来ですね。これから暖かくなってくるのが楽しみです。

グループホームのぞみの職員の勤務形態は、早出・遅出・夜勤の3種あります。
今回は早出職員のある1日を2回に分けてご紹介します。

朝、出勤したらすぐに、ご入居の方の様子をパソコンで情報収集し体調確認をします。状態を把握することで、より安心安全に過ごしていただける準備が整います。
体調確認した後は、ご入居の方にしっかり目を覚まして、食事を安全に召し上がっていただけるようにラジオ体操と嚥下体操を行います。
朝食後は朝活の時間です。脳活性を図る為に計算問題や数字並べに取り組まれるお手伝いをします。
10時頃からお楽しみのコーヒータイムです。皆様の好みに合わせ、お茶、カルピス、コーヒー等を準備します。中にはご自分でコーヒーをドリップして飲まれる方もおられます。一度にご紹介しきれないので、来月も引き続きご紹介させていただきます。

ピースガーデン倉敷 グループホームのぞみ M.F

『家族教室』Web配信

カテゴリー: 認知症疾患医療センター | 投稿日: | 投稿者:

皆さまこんにちは!久しぶりのブログ執筆ですが、今回は家族教室について運営の側からお話してみようと思います。

これまで当院の家族教室は、認知症の方を介護されているご家族の方を対象に、月1回ずつ各専門職からの講義を行っていました。コロナの流行により長らく中止していましたが、WEB配信というかたちで昨年11月から家族教室を再開しました(今クールの募集は終了しました)。
WEB配信では、月に1種類ずつ、計5本の動画を視聴していただいています。現在4本目の動画を公開しています。受講された方の感想(一部脚色しています)を拝見すると、「今までの出来事が納得できた」「(本人と話す時は)ゆっくり話すように心がけようと思った」などの言葉を目にしました。

外来でご家族のお話をうかがっていると、「本人とどう接したら良いのか、どう対応したら良いのか」との質問をしばしば受けることがあります。限られた時間でのやり取りということもあり、十分にお答えすることができずもどかしく思うこともありました。
普段は“検査”というかたちでご本人・ご家族と関わることがほとんどですが、日々の生活の中でお役立てできていることがあるのだと実感し、とても嬉しく思っています。また個人的なことですが、コロナ禍最初の年の入職だったこともあり、家族教室を経験できていないままでしたので、今回運営に携わって私自身勉強になった点がたくさんありました。

次回の家族教室開催については、改めてご案内予定です。当事者の方々を含め、たくさんの方に興味を持っていただけると嬉しいです。

認知症疾患医療センター 公認心理師 M

イラスト:いらすとや

ホスピタルデザイン研究会10周年記念大会 参加報告

カテゴリー: 事務部, 秘書・広報課 | 投稿日: | 投稿者:

2月17日(土)、13時~16時40分で、ホスピタルデザイン研究会10周年記念大会「医療福祉の地域共創デザイン―ひと・まち・むすぶ―」に、当院 広報課スタッフがWEBで参加しました。

ホスピタルデザイン研究会は、川崎医療福祉大学医療福祉デザイン学科に事務局がおかれています。
ホスピタルデザイン(病院環境における様々な問題を発見あるいは予想し、それを解決するためにデザインを応用する行為全般)に関する包括的研究の発展と知識の交流を図り、その成果を普及すること等を目的として設立運営されています(ホスピタルデザイン研究会会則より一部抜粋)。

年に一度、研究会が開催されており、今年は10周年記念大会として、川崎医療福祉大学とZoom配信のハイブリッド開催でした。今回のプログラムは以下の通りです
【講演】
「自分を知る~人材・組織開発(デザイン)の第一歩~」
sagasu株式会社 代表取締役  武元 康明 氏

「コミュニティデザインでつなぐ、ひと・まち」
studio-L 代表  山崎 亮 氏

「医療情報の掴み方・伝え方・届け方」
合同会社つなぐ 代表 松本 卓 氏

どの講演もその道の第一人者の方がお話され、大変刺激をいただき学びのきっかけとなりました。最初の講演では、個人と働く組織との相性について、共感力が求められていること、教育心理学においてコミュニケーションには異化と自動化があり、社会人として異化のコミュニケーション能力が求められていること等でした。
第2演題は、建築という分野からのご講演でしたが、地域で住まう方々、利用者の立場に立ったデザインを共に作り上げていくという行動力が大切ということを感じました。
また、第3演題では、小倉記念病院の広報担当だった演者の独自の熱意有る視点での広報活動により、患者数が増加した事例をご紹介下さいました。目から鱗の講演で、主体的に動くこと。想いを持って行動することが大切だと改めて感じました。
患者さんやそれを必要とする方々に熱意を持って情報を届けなければならないと感じました。

【主催】ホスピタルデザイン研究会
https://w.kawasaki-m.ac.jp/design/hd/backoffice.html

【過去の参加報告】
第7回
http://www.heisei.or.jp/blog/?p=13002

第8回
http://www.heisei.or.jp/blog/?p=15624

第9回
http://www.heisei.or.jp/blog/?p=18112

第10回
http://www.heisei.or.jp/blog/?p=20577

※今回はスマートフォンで参加しました。会に参加している様子の写真がありませんのでご了承下さい。

広報課 M