呼気NO検査ができます

カテゴリー: 臨床検査部 | 投稿日: | 投稿者:

%e3%83%96%e3%83%ad%e3%82%b0『呼気NO検査』とは、呼気に含まれる一酸化窒素の濃度を測定することで「喘息(ぜんそく)の有無」を診断する検査です。

“喘息は子供の病気”、 “大人になってからは喘息にはならない” と思われていませんか?実は、喘息は大人でも発症する病気です。“よく聞く喘息の症状はない”という状態でも、実は「喘息」だったということもあります。これを「隠れ喘息」といいます。

長引く咳をしている場合は、もしかすると隠れ喘息の可能性もあります。感染による咳であれば呼気NOは上昇しませんが、喘息の悪化による咳であれば、呼気NOは通常よりも高値になります。よって、咳という症状が、喘息による咳なのか、そうでない咳なのかを判断することができる検査です。

2013年度から保険適応になり、検査の所要時間も約5~10分と短時間での検査が可能です。

呼気NOは喘息で上昇し、痰の中の好酸球数や気道過敏性と密接な関わりがあることから、喘息の診断を補助することに役立つ指標と考えられています。

もし、長く咳が続く(特に深夜~明け方にかけて)、白い痰が出る、熱は出ていないが咳が出る、毎年決まった季節・時期に咳がでる(季節の変わり目等の気温差が激しい時)などの症状があるときは、隠れ喘息かもしれません。一度受診してみたらいかがでしょうか。

臨床検査部 副主任 R.A