栄養科通信vol.181「災害時の食品の備え」

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9月は防災月間です。地震、台風、水害など災害はいつどこで起こるか分かりません。災害発生からライフラインの復旧までには1週間以上かかることが多く、スーパーが機能しない、災害支援復旧物資が届かないなど、食品が手に入らないことが考えられます。そのため長期保存ができる食材を用意しておく必要があります。食品の備蓄方法として、災害用の非常食だけでなく日常で使用でき災害時にも使えるものをバランス良く備える、ローリングストックという方法がおすすめです。

ローリングストックとは普段の食品を少し多めに買い置きしておき、賞味期限が切れる前に古いものから消費し、消費した分を買い足すことで常に一定量の食品が家庭で備蓄されている状態を保つ方法です。メリットとして、普段の買い物の範囲でできるので時間がかからないこと、買い置きのスペースを増やすだけで出来ることが挙げられます。
家族の人数×3日分~1週間分を目安とし蓄えておきましょう。

ローリングストックに適しているものは常温保存ができ、期限が1年程度のものです。
災害直後の支援物資はおにぎり、パンなどの炭水化物が多いことが想定され、たんぱく質(魚、肉など)、野菜類の摂取が難しい状態になると思われます。大きな災害ではビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養素がとれず、便秘や口内炎などを起こしやすかったようです。不足しがちなたんぱく質、野菜を摂取できるよう、水やパックご飯、カップ麺などだけではなく、ツナ缶や鯖缶などの缶詰やレトルト食品、切干大根やひじきなどの乾物がおすすめです。

いつ、もしものことが起こっても大丈夫なように普段から食品の備蓄をしておきましょう。

 

参考:農林水産省Webサイト
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/guidebook.html

 

管理栄養士 Y.M