「ウイルスの次にやってくるもの」(日本赤十字社動画)

暖冬の後、遅い春がやってきたかと思ったら、4月は肌寒い日が多かったですね。5月に入った途端に急に気温が上がって、気持ちの良い風が感じられるようになりました。でも、数か月前、外食もままならないG.W(ゴールデンウイーク)を迎えることになるとは誰も予想していなかったのでは。。。
全仁会の全職員が、医療・介護に携わる者として感染を拡大させてはいけない、という意識のもと、不要不急の外出を控え、『ステイホーム』で、お休みの日も自宅で過ごす日々を続けています。私自身はもともとインドアなタイプなので、家で本を読んだり音楽を聴いたり古いドラマを見たりして、楽しく過ごせています。

さて、新型コロナウイルスの感染予防には、手洗いと“三密”を避けること、が最も有効であることはみなさん既によくご存知のことと思います。しかし、今出来る感染予防対策をしっかりとやっていても、ウイルスは目に見えないため、いろいろ不安に感じることも多いですね。テレビを見れば、コロナの話題ばかりですし…。
そんな人間が感じる不安について、ちょっとおもしろい動画がありました。
日本赤十字社が制作した「ウイルスの次にやってくるもの」。3分ほどの動画です。
日本赤十字社の広報室の方のコメントを一部紹介します。

『新型コロナウイルスは、“体の感染症”、“心の感染症”、“社会の感染症”の3つの顔を持っており、これらが負のスパイラルとしてつながることで更なる感染の拡大につながっていくことを伝えるため、今回のアニメーションでの表現を企図しました。(一部抜粋)』
“体の感染症”は病気そのもの、“心の感染症”は不安と怖れ、“社会の感染症”は嫌悪・偏見・差別を指します。

『この感染症の問題のひとつは、嫌悪や差別が、感染者や感染が疑われる方など、『人』に向かっていくことです。本当に戦わなくてはいけない相手は、『人』ではなく『ウイルス』と、ひとりひとりの心の中にある『恐怖』です。』

動画では、目に見えない“恐怖”が人間を飲み込み、
「ウイルスが広まったのはあいつのせいだ!」と人々の心を分断し、さらには、
「もしも感染していたらどうする?」
「あんな風に言われたらどうする?」と脅し、結果として、体調が悪くても隠してしまい、誰が感染したか分からなくなる……という負のスパイラルが表現されています。誰でもコロナウイルスは怖い。でも、人は恐怖よりも強く、賢いのです。

「恐怖は誰の心の中にもいる。だから励ましあおう。応援しあおう。(中略)恐怖に振り回されずに、正しく知り、正しく恐れて、今日、わたしたちにできることをそれぞれの場所で」と動画は締めくくられています。

外出の自粛が長期化するとストレスが溜まってきます。医療や介護の現場では日々いろいろな課題が出てきます。でも、そのストレスや怒り、恐怖を“人”に向けることなく、正しい知識を得て、冷静な対応、穏やかな対応を心掛けたいものです。そして、休みの日は“家時間”を楽しみたいと思います。

ケアプラン室 A

※画像は日本赤十字社の動画をキャプチャしたものです。