日別アーカイブ: 2021年10月28日(木曜日)

インフルエンザへの対策について

10月も終わりを迎えようとし、急激に寒くなってきました。現在新型コロナウィルスは感染者数が減少し、東京都でも飲食店の時短要請が解除されている等嬉しいニュースが報道されています。しかし寒くなってくるこの時期から流行拡大してくるインフルエンザにも注意が必要です。

普通の風邪の多くは喉の痛みや鼻水、くしゃみや咳等の症状が中心となり高熱もインフルエンザほどではありません。一方インフルエンザウィルスは38度以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉中、全身倦怠感等の症状が比較的急速に現れるのが特徴です。喉の痛み、鼻水、咳等の症状も併せて見られます。
また高齢者は肺炎を併発する可能性があるため注意が必要です。そのためインフルエンザにかからない、予防すると言うことがとても大切です。インフルエンザの予防策として効果的な方法は以下の通りになります。

①早めのワクチン接種
インフルエンザワクチンは感染後の発症する可能性を低くする効果と、発症した場合の重症化防止に有効です。流行前に接種することでインフルエンザにかかっても重症化しにくくなります。
②外出後の手洗い等
流水・石鹸による手洗いは手指など体についたインフルエンザウィルスを物理的に除去するために有効です。インフルエンザに限らず新型コロナウィルス等接触や飛沫感染などを感染経路とする感染症対策にも効果があります。また今ではどこでも見かけるアルコール消毒もインフルエンザウィルスに有効です。
③湿度の保持
空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下してしまい感染症にかかりやすくなってしまいます。特にエアコン等乾燥しやすい室内では、加湿器等を使用し適度な湿度を保つことが有用です。
④栄養管理と休息
体の抵抗力を高めるために、日頃から3食バランスの取れた食事、十分な睡眠等規則正しい生活を心がけることが重要です。
⑤人混みを避ける
高齢者や基礎疾患のある人、体調の悪い人、睡眠不足の人等は不要不急の外出を避け、接触する人数を減らし感染予防をすることも有用です。
(厚生労働省ホームページを参考)

緊急事態宣言が終了し、通勤時や帰宅時に駅の人混みが多くなってきています。人混みでの接触が増えると感染リスクが上がるため、いつも以上に手指消毒や栄養バランスの考えられた食事を摂る等対策を徹底していきましょう。感染症とうまく付き合いながら楽しく過ごしていけたらいいですね。

地域医療連携センター NY