日別アーカイブ: 2021年10月19日(火曜日)

冬のかくれ脱水に要注意、水分補給を適切に

カテゴリー: 放射線部 | 投稿日: | 投稿者:

10月になりだんだんと涼しい気候になってきましたが、上旬は真夏のような汗ばむ陽気の日が多かったように思います。暑い季節は熱中症にならないように水分補給をしっかりしていた方も多いと思いますが、これから来る寒い冬も乾燥による水分不足に注意しなくてはなりません。

成人の場合は体重の約60%、65歳以上の高齢者の場合は約50%を水分が占めています。この体に含まれる水分のことを「体液」と呼びます。体液が全身を循環することで、体に必要な酸素や栄養分が細胞に運ばれ、不要な老廃物は尿として排出されます。また、体温が上がった時に汗を出して体温を一定に保つのも体液の重要な役割です。

暑さによる大量の発汗、病気になった際の下痢や嘔吐、水分補給の不足により体内の水分バランスが崩れ、様々な体の不調を起こしやすくなります。さらに秋から冬にかけては「乾燥」により体液が失われやすい傾向にあります。また、暑い夏に比べると喉の渇きを感じにくいため水分補給がおろそかになりがちです。このように知らず知らずのうちに体液が失われ、自覚のないまま脱水症状に陥ることを「かくれ脱水」といいます。
症状を進行させないために脱水のサインに早く気がつくことも大切です。喉が渇く、尿の色が濃くなっている、風邪など病気でないのに37℃前後の微熱がある、高齢者であれば皮膚の乾燥、つや・ハリがなくなる、便秘がひどくなるなどの症状を見逃さないようにしましょう。

冬のかくれ脱水を防ぐ基本はこまめな水分補給と室内の乾燥対策です。1日1.5リットル程度を2~3時間おきに水分をとる習慣をつけましょう。就寝中も汗をかき体液が減っているので、朝起きたときにコップ1杯の水を必ず飲むようにしましょう。また、食事からも水分を摂取するので朝食もしっかりとるようにしましょう。水分補給と同時に乾燥から身を守り水分の蒸発を防ぐことも大切です。加湿器を使う、定期的に換気をするなど乾燥対策もあわせて行ってください。


体調の変化を見逃さずしっかり水分を取って寒い季節も健康に過ごしていきましょうね。

放射線部 T.F