日別アーカイブ: 2024年4月3日(水曜日)

改定の4月

カテゴリー: ケアプラン室 | 投稿日: | 投稿者:

暖かい日が続いて、春らしくなってきました。お花見など、楽しいことをいろいろやりたい気分になりますね。
でもでも・・私たち、医療介護分野で働く人間にとって、今年の春は楽しいことばかりではありません。

2024年は、6年に1度のタイミングで医療・介護・障害福祉の3つの制度の報酬が改定される年なのです。通常、それぞれ2年ごと、3年ごとに改定がありますが、その3つが重なる重要な年といえます。

日本が超高齢社会であるのは言うまでもありませんが、いわゆる団塊の世代が75歳以上となるのが2025年、第二次ベビーブーマーが65歳以上になるのが2040年。この15年間は医療、介護のニーズが継続して増加すると言われており、それに備えて、いろいろな体制の整備が進められています。

医療保険も介護保険も、未来に続いていく制度でなければいけません。今の高齢者だけでなく、これから年を取っていく人も安心して年を重ねていけるように、今回の改定では、医療と介護が更に連携することや、要介護状態を予防するためのリハビリテーションや栄養、食べることへの取り組みの強化などが実施されます。また、限られた人材を有効に活かしていくことも重要な課題とされています。

改定の年は、私たち介護サービス事業所は、書類を作り直したり、使っているシステムの設定を変えたり、ご利用の方に説明して承諾を頂いたり、市役所に提出する書類を作ったり、と通常業務に加えていろいろとやらなければならず、バタバタします。
ご利用の方、ご家族の中にも、利用料金が高くなったりして負担が増えるなーという方がおられるかもしれません。でも、2025年問題と2040年問題へ向けた重要な改定です。

4月は忙しい日が続きますが、保険制度が未来にも継続され、高齢者を含む全ての人が安心して暮らしていけるための改定と思って、スタッフみんなで乗り切りたいと思います!

ケアマネジャーA

イラスト:イラストac