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【第16回 岡山県回復期リハビリテーション病棟協会 研究会 開催報告】

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令和6年11月30日(土)、倉敷平成病院救急棟4階を会場に、第16回岡山県回復期リハビリテーション病棟協会研究会が開催されました(主催:岡山県回復期リハビリテーション病棟協会、後援:岡山県病院協会、岡山県看護協会、岡山県栄養士会、岡山県理学療法士会、岡山県作業療法士会、岡山県言語聴覚士会、岡山県ソーシャルワーカー協会)。当日は122名が参加し、盛況のうちに終了いたしました。

今回の研究会では、「エビデンスとテクノロジーを活用した回復期リハビリテーション医療の未来」 をテーマに、東京湾岸リハビリテーション病院 院長の近藤国嗣先生をお招きし、ご講演いただきました。
ご講演では、能動的な訓練やリハビリテーションの量の確保がいかに重要であるか、またロボットなどの先端技術を活用したリハビリテーションの可能性について、数値や動画を用いながら幅広くお話しいただきました。
参加者のアンケートには、
「非常に有意義な時間だった」
「自院でできていることと、まだ改善が必要な点が明確になった」
「リハビリテーションにおけるマインドを再確認し、時間を忘れるほど学びが多かった」
といった前向きな感想が多く寄せられました。

事務局としても、エビデンスに基づくリハビリの重要性を改めて感じ、大変学びの多い時間となりました。この研究会の開催にあたりご協力いただいた皆様、ご参加いただいた方々に心より感謝申し上げます。
岡山県回復期リハビリテーション病棟協会事務局は、今後も継続的にこのような研究会を開催してまいります。来年もぜひご参加ください。

岡山県回復期リハビリテーション病棟協会事務局

(※岡山県回復期リハビリテーション病棟協会は、回復期リハビリテーション病棟を有する県内23病院で構成されています。令和6年度は倉敷平成病院が事務局を担当しています。)

やってきました健康チェック週間!

師走の慌ただしい季節、皆さまいかがお過ごしでしょうか?予防リハビリでは3か月に一度利用者様の健康チェック週間を設けています。12月はこの健康チェック実施月となっており、認知機能検査と身体機能の検査を実施しました。健康チェック週間が近づくと事前に利用者様にアナウンスするのですが、「よし、前回よりもいい成績を出すぞ」と意気込まれる方もいれば、「私はどの日に健康チェックを受けるのかしら。心づもりして来なくちゃ」と内心穏やかでない方もちらほらおられます。日頃の予防リハビリでの運動やご自宅での自主トレーニングの成果を確認できる場ということもあり、利用者の皆さんも張り切って取り組まれています。

健康チェックでは同日に認知機能検査「ファイブコグ」と身体機能検査を実施しています。

〇認知機能検査「ファイブコグ」

 

 

スクリーンを使用して1度に15名程度で同時に検査を受けて頂きます。実施時間は45分程度です。検査内容は記憶・注意・言語・視空間認知・思考の5つの認知領域と手先の運動機能を測定するものです。検査後、1ヶ月程度で結果をお返しします。その際に、生活面での注意点やアドバイスをさせて頂きます。検査やテストという言葉を耳にすると構えてしまいがちですが、順位を付けるわけでも優劣を付けるわけでもありません。検査の結果をもとに自分の得意、不得意が分かり、日々の活動や生活の中で何に気をつければよいかを知ることができます。

〇身体機能検査
以下の5項目の身体機能検査を実施しています。
・握力:握りこむ手の力を測定します。その人の最大の筋力(全身の筋力)とも言われています。
・片足立ち:運動能力全般(筋力、柔軟性、バランス能力、耐久性など)を評価できる特徴があり
ます。
・5回立ち座り:下肢筋力の評価に有効です。
・TUG(Timed Up & Go Test):下肢筋力、バランス能力、歩行能力、易転倒性といった日常生活
機能との関連が高く、高齢者の身体機能評価として広く用いられています。
・5m歩行速度:移動能力、歩行能力を測定します。

 

 

検査結果は1年間の経過をグラフ化してお返しします。少しずつ能力が向上しておられる方や現状をしっかりと維持出来ている方が多くおられます。どのポイントを伸ばせばよりバランスや歩行能力の向上に役立つかなど、結果も一緒に確認しながら日頃の運動や自主トレーニングに取り入れています。

予防リハビリでは、「自分の健康管理を自分で行う」ことを大事にしています。この健康チェックを行う事で、運動の効果を実感して頂く事が出来るため、運動へのモチベーションの向上や運動習慣の定着に繋がります。実際に、利用者様はご自身でいつまでも元気ですごそうという意欲がとても高いです。私たちスタッフも利用者様の目標とすることをサポート出来たらと考えています。もし予防リハビリに興味を持って下さいましたら一度お問い合わせ下さい。

予防リハビリ 作業療法士N

◎お問合せ◎
社会医療法人全仁会 倉敷平成病院通所リハビリテーション(予防リハビリ)
TEL:086-427-1128(相談担当 大段) ※営業時間 9:00~17:00

【個人情報管理研修会を開催報告】

カテゴリー: 事務部, 勉強会 | 投稿日: | 投稿者:

2024年12月18日(水)に個人情報管理委員会主催の個人情報管理研修会を開催いたしました。今回、高梁中央病院 医事課の滝澤宏和先生をお招きし、「個人情報の基礎と対策」をテーマにご講演いただきました。

研修会では、「個人情報とは何なのか」という定義の話しから、医療現場で職員が個人情報保護のために気をつけるべきことや、実際に個人情報漏洩が起こったときに想定される被害と対処について等、具体的な事例も交えてわかりやすく説明してくださいました。

個人情報の対象となる情報は日々拡大しており、さらに医療現場で取り扱っている病歴や既往歴は「要配慮個人情報」として、個人情報の中でもワンランク上の機微情報として位置づけられています。そのため、業務・家庭生活において、普段から個人情報を扱っているのだと意識することがとても重要であると改めて認識させられました。

個人情報漏洩が起こると、漏洩された個人はもちろん漏洩した組織も大きな損害を被ります。医療従事者として「個人情報は患者様からの預かりものである」ということを常に念頭におき、今回の研修会で学んだことを活かして、今回の研修会で学んだ内容を活かし、全仁会全体で個人情報漏洩防止に努めてまいります。

個人情報管理委員会 事務局 H

#倉敷平成病院 #委員会活動 #個人情報管理研修会 #要配慮個人情報 #質の高い医療の基盤

現地開催での家族教室再開を振り返って

寒さも日毎に増す今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。今回は、今年の7月から11月にかけて開催した、認知症疾患医療センター主催の家族教室についてお話ししたいと思います。

当院での家族教室は、認知症疾患センターを受診している患者さんのご家族を対象に、月1回、各専門職(医師、看護師、MSW、リハビリテーションスタッフ、栄養士、公認心理師)からの講義を行っています。講義の後には、各回のテーマに合わせて意見を出し合うグループワークも行っています。

新型コロナウイルス感染症の流行でしばらく休止していましたが、昨年よりWEB配信という形で再開し、今年は久方ぶりに現地開催をすることができました。7月から計5回、ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。

ご参加いただいた方からは、「ここに来る前より少し自信につながった」「学んだことを少しずつ日常生活に取り入れていきたい」(一部抜粋)などの感想をいただきました。今回の家族教室が、ご家族のよりよい関係作りの一助となれればとてもうれしいです。

私個人としては、初めて運営に携わった家族教室でした。グループワークでは、患者さんのご家族が抱えておられる気持ちや悩み、経験談などを共有していただいたり、困りごとについて対応方法を一緒に考えることで、自分自身の学びにもなりました。今後の臨床活動に活かしていきたいです。

次回の開催については改めてご案内する予定です。関心のある方は是非、気軽にお申し込みいただければ幸いです。

公認心理師T

イラスト:いらすとや

当院秘書課主任の上野節子さんが執筆した原稿が、医事業務総合情報誌『医事業務』NO.681号(2024年12月1日号)に掲載されました。

カテゴリー: 事務部 | 投稿日: | 投稿者:

 『医事業務』(産労総合研究所)は、変化の激しい医療情勢を敏感にとらえ、医事業務の効率化と的確な推進を支援する情報誌です。このたび、上野主任の執筆原稿「UMLで図式化!医療秘書の業務プロセス作成」が、特集1「業務プロセスを見直そう」の事例1として紹介されましたのでご報告いたします。

本稿では、当院脳神経内科もの忘れ外来における、新たな認知症治療薬レカネマブの導入プロセスマネジメントの事例が紹介されています。レカネマブは2023年9月に新薬として初認可され、同年12月に発売されました。

この導入に際し、他院および院内多職種と協働し、UMLを活用して業務プロセスを図式化することで、効率的かつ迅速な導入が可能となった取り組みです。
このプロセスマネジメントの成果により、2024年4月からの開始予定だった治療が、前倒しで3月から実施可能となりました。これにより患者さんへの迅速な対応が実現したことは、当院のチーム医療の成果を示す事例でもあります。

是非本誌をご一読ください。

秘書広報部

『安心おかえりシール』ご存じですか?

カテゴリー: ケアプラン室 | 投稿日: | 投稿者:

認知症の症状は、記憶力の低下や判断力の低下などいろいろですが、そのひとつに「徘徊」と言われるものがあります。

そして、近年、認知症高齢者が徘徊する事によって行方不明になる事案が増えています。警視庁によると、認知症やその疑いがあり、家族が警察に捜索願を出した行方不明者の数は、昨年の統計で全国で1万9023人に達しており、2012年の統計開始以来11年連続で最多を更新しているそうです。

認知症高齢者が徘徊で行方不明になってしまった場合、ご本人の命を守るために速やかな対応が求められます。また、ご家族が普段からできる備えがありますので、ご紹介します。
①「今日はどんな服装しているか」を覚えておく。
②本人の上半身、全身が写った写真を撮っておく(1年以内の写真)。
③本人がよく行く場所、行きたがる場所、好きな場所を把握しておく。
④いつも持っている物(杖、かばん等)や服、靴のよく見える所に名前を書いておく。

倉敷市では認知症高齢者等が外出後に行方不明になった際に、できるだけ速やかに発見、身元確認ができるように、QRコード付き『倉敷市安心おかえりシール』の交付を行っています。

『安心おかえりシール』とは、ご家族等が事前に登録した情報をスマートフォン等で読み取ることが出来る二次元コードが印字されたシールです。認知症高齢者の衣類やカバンなどの持ち物に貼って使用します。

対象は、医師から認知症の診断を受け外出後に行方不明になるおそれがある方、認知症の疑いがあり過去に外出後に道に迷うなどして警察などに連絡、又は保護されたことのある方です。対象の方のご家族、介護者の方が、お住いの地区の支所の窓口にて申請できます。1人あたり安心おかえりシール50枚が無料で交付されます。

相談窓口は、倉敷市健康長寿課 地域包括ケア推進室です。介護保険サービスを利用している方は、担当のケアマネジャーに相談してみられても良いかと思います。

ケアプラン室 ケアマネジャー K

【日本医療秘書実務学会 第15回全国大会 参加報告】

カテゴリー: 事務部 | 投稿日: | 投稿者:

令和6年11月23日(土)9時30分~17時、川崎医療福祉大学本館6階にて「日本医療秘書実務学会 第15回全国大会」が開催されました。テーマは「変革の時代に挑む―医療秘書のリスキリング―」で、倉敷平成病院秘書課からは1名が演題発表を行い、合計8名が参加しました。

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基調講演「2040年に向けたわが国の医療政策」
講師:浜田 淳先生(川崎医療福祉大学特任教授・岡山大学名誉教授)
浜田先生の講演では、2040年の社会構成や診療報酬改定の方向性、国民皆保険の仕組み、医療政策の手法についてご説明いただきました。「2040年問題」という言葉を耳にする機会は多いですが、実際にはあと15年後という近い未来の話であり、85歳以上人口の増大や働く世代の人口減少といった具体的な課題を、数字を基に理解することができました。また、病院経営の厳しさや人手不足の中で、働き手を引き付ける「魅力ある病院づくり」の重要性についても触れられ、高齢者と若者が対立せず協働する社会構築の必要性を学びました。

講演「リスキリングによる自己変革のすすめ」
 講師:勝連 城二先生(PMイノベーションオフィス51 代表)
勝連先生の講演では、ご自身が神道の神職階位を取得された経験を基に、リスキリングの重要性についてお話しされました。異なるコミュニティに飛び込むことで新たな視点を持つことの大切さや、指示待ちではなく主体的に挑戦する姿勢が、不確実な社会を生き抜く上で重要であることを実感しました。

研究発表
研究発表は2会場で計13演題が発表されました。当院秘書課主任の上野節子さんは、「院内プロジェクトに対する医療秘書に求められたマネジメント手法 ~UMLを使用した認知症治療薬レカネマブ導入マネジメント~」と題して発表を行い、注目を集めました。
他にも患者情報の共有方法や医師事務作業補助体制加算2を届け出た施設の傾向調査など、実践的な発表が多く、学びの多い時間となりました。

講演「事務職員が医療従事者と協働するために必要なスキルを考える」
 講師:小林利彦先生(医療法人社団白梅会 理事長)
小林先生は、事務職員が医療従事者と協働するためのスキルについて、キャリアパスやアクティブラーニングにおける「三つの力」などを具体的にご説明くださいました。特に、組織内のハラスメント防止やZ世代への対応ポイントについて触れられ、信頼感で結ばれ、心理的安全性が担保された健全なチームの重要性を再認識しました。

私たちも一人ひとりがチームの一員として自覚を持ち、積極的に学び、成長していくことの必要性を痛感しました。今回得た学びを、日々の業務に活かしていきたいと思います。

※写真掲載の許可をいただいています。

秘書広報部 M

第59回のぞみの会「教えちゃいます私の健康法」コーナーに携わって

過ぎ行く秋を感じる時期となりましたが、皆様お元気にお過ごしでしょうか。天気も気持ちの良いほど晴天の中、令和6年10月27日に第59回のぞみの会が開催されました。
今年の第59回のぞみの会のテーマは、「元気で自分らしく生きる~全仁会の予防と医療~」でした。

今回はコロナ禍以前に近い規模で来場者の皆様をご参加いただき、様々な分野の先生方による勉強会や講演、患者様の体験発表、医師紹介、多くのご利用の皆さまから集まった健康法の発表コーナーや体操のコーナー、昼食にお弁当、ふれあい広場が行われました。

私は当日、「教えちゃいます健康法」のコーナーを担当させていただきました。ご利用者様に日頃実際に行っている健康法をアンケートで募集をし、沢山集まった健康法から数名のアンケートをステージ上でスライドや動画を使用し私含め職員二人で発表を行いました。
発表に使用するスライドなどの資料作成には、担当の職員全員で、どうしたら見やすいのかなど意見を出し合いながら、協力をして準備を行いました。

当日は、親子連れやご夫婦、お友達同士などのぞみの会を外出のきっかけにして来場してくださっていました。皆様が真剣にステージ発表を観覧され、様々なイベントにも参加してくださっていたため、とても有意義な時間を笑顔でお過ごしいただけていました。

私自身も、ご来場の方々のたくさんの笑顔を拝見できたこと、そして全仁会職員全員で力を合わせて作り上げた今年ののぞみの会が無事に成功し、開催に携わることができて本当に良かったです。来年度もさらに盛り上がるよう、全仁会の一員として頑張りたいと思います。

通所リハビリ 介護福祉士 T