お盆を過ぎても蒸し暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
今回は毎月2回行われているドリーム食堂についてお伝えしたいと思います。ドリーム食堂とは管理栄養士の下、4名程のグループに分かれてグループごとに材料の下ごしらえから調理をして、最後はご利用の方と職員が昼食として一緒に頂く、美味しく・楽しく・手先のリハビリ・脳活性まで出来てしまう調理プログラムです。
今回のメニューは「夏野菜焼きそば」です。夏野菜といえば、、、そうです!デイサービスでは5月中旬に園芸活動でキュウリ、ナス、パプリカ、オクラ、ミョウガを植えていました。あれから3ヶ月順調に成長し、キュウリは毎日収穫出来る様になり、この日は朝どれのナス、パプリカ、オクラを入れて。他の材料は玉ねぎ、ピーマン、豚肉、焼きそば麵です。
「これがデイサービスで出来たナスよ」と各テーブルに配っていくと「こんなのが出来とるん」と、とても良い反応が。皆さんとても手際よく野菜を切ったり種を取ったりした後に、ホットプレートで炒めていきます。もう何度も作っている焼きそばは、皆さんよく勝手を分かっておられ「ここでちょっと蓋をせんと」と蓋をして野菜に火を通していきます。その後焼きそば麵を入れて塩、コショウ、ソースを入れて絡めます。お皿に盛り付け紅しょうがをのせて完成です。出来たての熱々をみんなで食べれば普段は食の細い方も「美味しいわー」といつもより、たくさん召し上がられていました。ナスを入れたので少し水っぽくなるのではという心配もありましたが、そんなことは全くなく、とても美味しい焼きそばが出来上がりました。今回は自分たちで育てた野菜を使うことで、いつもとは一味違ったドリーム食堂となりました。
デイサービスドリーム S







その名の通り、カラオケや楽器演奏・踊りなど、自分の好きなことを皆の前で披露する会です。
当日、開始時刻が近くなると、次々と見学の方が集まり、いつもは行事などに参加されない方々の顔も見受けられます。皆さん、初めての会に興味を持ってくださった様です。会が進むに連れ、飛び入りで『一緒に歌うわ。』と尺八演奏に合わせて歌われたり、『やっぱり少し踊らせてくれる?』と実は扇子を準備してこられていたり。最後には、入居者・職員で炭坑節を踊り、面会に来られていたご家族の方まで参加してくださり、本当に大盛況で幕を閉じました。どうなることかと心配していましたが、ほっと一安心しました。
さてデイサービスドリームでは職員の異動に伴い、新たなプログラムに取り組んでいます。利用者の方に楽しみを持ってリハビリに励んで頂けるよう、屋外機能訓練を兼ねて今まで行ったことのない、ダイレックスや水島イオンへの買い物ツアーや珈琲を楽しむ会として近くの喫茶店への外出など、寒さも手伝って閉じこもりがちな利用者の方々に、外出の機会を手助けし、活動性を上げられる様なプログラムを実施しています。
2月には【ダイレックス】3月には【水島イオン】【珈琲を楽しむ会㏌元町珈琲】など、食料品や衣料品の買い物や、ひと時のティータイム…
珈琲を楽しむ会では、1年前に伴侶を亡くされ、外出の機会も減少していた方が、『家でもよく珈琲は飲むけれど、家で1人で飲むより、こういうところへ来て皆で飲む方が美味しくて良いね。』と言われていました。それを聞いて、屋外機能訓練は身体的な訓練だけでなく、生活の質の向上にも繋がっている事を感じました。

その後は、手作りおみくじを引き、今年の運を占い、、、
ふだんは足が痛くてままならない97歳の女性もこの日ばかりは張りきって40年ぶりにカフェへ。 足の痛みもどこへやら。皆さん紅茶とケーキを注文し、昼食を食べてから出かけたはずなのに「これは別腹よ」と言いペロッとたいらげてしまいました。
最近では色々なところで耳にするようになってきたので、ご存知の方もおられることと思いますが、簡単に説明するとコグニサイズとは国立長寿医療研究センターが開発した運動と認知課題(計算、しりとりなど)を組み合わせた、認知症予防を目的とした取り組みの総称を表した造語です。英語のcognition (認知) とexercise (運動) を組み合わせてcognicise(コグニサイズ)と言います。
そこでまず、身体を動かすプログラムを増やしたいと考えました。今年の9月,10月に私を含め2名の職員が倉敷老健通所リハビリより、デイサービスドリームへ異動してきました。私たちが通所リハビリで体操指導を行ってきた経験を活かして、何が出来るか?と考えた結果『コグニサイズ』をやってみよう!となりました。
週末になると台風が来る中、最高の行楽日和となった9月28日。
さて今回のバス旅行ですが、総勢30名の参加があり、行きのバスの中ではおしゃべりに花が咲いたり、外の景色を楽しんだり職員の挨拶や、歌を一緒に歌ったりと、約1時間半の道のりはあっという間に過ぎ、バスは蒜山高原センターに到着です。
「蒜山は何度も行ったけど、今回はまた違った旅になったわ。」「外出への自信がついたから、また旅行に行きたいわ。」等皆様からお礼の言葉を頂き無事にバス旅行を終えることが出来てほっとしています。いつものデイサービスでの活動と違い、外での段差やトイレへの坂道、バスへの乗降等、いつもと違う環境でも皆様気をつけながら、ケガなく安全に帰ってくることができました。これからも利用者の皆様が、より楽しくイキイキとした生活をおくれるよう工夫を凝らした支援をしていきたいと考えています。