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新型コロナワクチンに関する一考

4月23日に第202回倉敷内科医会で「接種が始まった新型コロナワクチン」の特別講演があります。講師は、川崎医科大学 総合医療センター 小児科部長の 中野貴司先生です。
私は、私の中の疑問を解消したいと思い、以下の質問票を送付しました。
①ワクチン接種による新型コロナウイルス感染死者数減少の目標値は? 目標値なしでは、後日の検証ができないと考えられます。
2021年4月10日現在で、国民の40%ワクチン接種済みのイスラエルでは7日間合計死者数が100万人あたり6.1人。殆ど未接種の日本では、同上100万人あたり1.2人。これをどこまで減らす目標でしょうか。
②ワクチン接種で不顕性感染を含む感染予防が可能でしょうか? その理論

的根拠と実態が知りたいです。
③人口の何%がワクチン接種を受ければ「集団免疫」が獲得できる予想ですか?
④ノルウェーでの事例(75歳以上ではワクチン接種1300人に1人が死亡)を考えると、日本でも75歳以上の高齢者へのワクチン接種メリットは無いのではないか?
⑤新型コロナウイルス不顕性感染者がワクチン接種しても問題はないのですか?
⑥新型コロナワクチン副反応としての死亡(現在まで7人)に関して、専門部会では「因果関係は評価できないが、直接的な関係性を示す事実はない」としている。(4月14日毎日新聞)
「直接的な関係性」の判断基準があるはずなので、それを教えて頂きたい。基準なしの評価は許されない。
⑦副反応としての、ギランバレー症候群・脳炎、抗体依存性免疫増強の事例は、日本でどの程度報告されているか知りたい。

新型コロナウイルス感染は、まだまだ消褪傾向がなく、「ワクチン頼み」の様相を呈しています。しかし人類初のmRNAワクチンです。ワクチン接種ありきではなく、常に冷静に事実を確認・考察することが必要と考えます。

平成南町クリニック 玉田