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熊野三山詣で

 4月末に一家4人で熊野古道と熊野三山詣での旅行に行きました。宿の予約は無理でしたので車中泊をしました。我が家の柴犬(ジュテ6歳雄)も一緒なので正確には5人での車中泊です。白浜から中辺路に沿って進み熊野古道館のある瀧尻王子で熊野古道の石段を(ほんの僅か)歩き、川湯温泉の公衆浴場(入浴料250円)で入浴し、熊野本宮大社近くのバス停横の駐車場で一夜を明かしました。(正直ややきつい一泊でした) 朝になって見ると熊野本宮大社旧社地「大斎原」の大鳥居が眼の前で感動しました。歩いて熊野本宮大社を訪れ八咫烏(日本サッカー協会のシンボルになっている)のお守りを求めました。その後、熊野川に沿って下流の熊野速玉大社、熊野那智大社を巡り熊野三山詣でを終えました。(おまけは、太子町での鯨スタミナ丼と橋杭岩、潮岬です)

どの大社も犬連れOKであり家族の一員のジュテと一緒にお参りできたので心が満たされた旅でした。

麻生大学獣医学部動物応用学科の研究によると、飼い主と犬が目を合わせると双方で尿中オキシトシン濃度が上昇するとのことです。オキシトシンは、9個のアミノ酸からなるペプチド(他の下垂体後葉ホルモンのバゾプレッシンとはアミノ酸2個が異なる)で、視床下部の室傍核と視索上核の神経分泌細胞で合成され、下垂体後葉に到達してそこから末梢血管に放出されます。分娩時の子宮収縮や乳腺平滑筋収縮による乳汁分泌促進などの生殖機能への作用がありますが、 オキシトシンの根本的な生理的役割は、脳内に放出されて、個体認識能力、絆形成へのモチベーションを高めるための報酬系の増強、絆を形成して個体安寧生存のための社会的緩衝作用などの、「絆形成の様々な過程に関与するホルモン」です。(麻布大学 獣医学部動物応用学科 茂木一孝 The Japanese Journal of Animal Psychology,63,1,47~63、2013 )

愛犬が居ることで信頼関係の形成に必要なオキシトシンが増える生活ができるのは幸せなことだと「ジュテ」に感謝しています。目を合わせ見つめることは人同士でも信頼関係の第一歩なのだと思います。

 平成南町クリニック  玉田