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新型コロナウイルス感染症への、私の「感染予防の考え方」

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、発症2~3日前から発症直後が感染力のピークであるとされています。(ブログ 感染症診療の原則 青木 眞 2020年4月16日)症状がないままの感染者もおられます。
症状の無い段階の人からウイルスを受け取るかもしれないと言うことは、私たちは全ての人からウイルスを受け取る可能性があり、また自らが知らぬ間に他の人にウイルスを渡してしまっているかもしれない訳です。
今は、「自分を含めて全ての人が感染しているかもしれない」と想定して行動する必要があります。感染予防にできることをまとめてみました。
(1) 他の人へウイルスを渡さない
咳エチケットを守る(自分から他の人への直接飛沫を減らす為に)
マスクを着用する(自分から他の人への直接飛沫を減らす為に)
受付カウンターの透明仕切り設置(当院では4月20日から開始します)
咳・発熱がある場合は受診前に連絡し、車で来院して待機
待合では他の人と距離を置いて坐っておく
エアゾルを発生させる処置(鼻咽頭などからの検体採取やネブライザー噴霧や鼻をかむなど)は行わない
聴診器や体温計は毎回アルコール消毒する
診察前に手洗いをする(洗剤洗浄を原則とする 間に合わない時はアルコール消毒)
(2)環境へウイルスを広げない
建物に入る直前に手洗いをする(手洗いできなければアルコール消毒をする)
自分の眼・鼻・口を手で触ったら、その手で周囲の物を触らない(非常に困難なので「触らない」努力を)
床に直に持ち物を置かず物置籠に置く(物置籠に紙シーツを置き取り替える)
エアゾルを発生させる処置(鼻咽頭などからの検体採取やネブライザー噴霧や鼻をかむなど)は行わない
どうしても必要で鼻をかんだ時は、ティッシュペーパーをすぐに決められたゴミ箱へ入れる
定期的に診察室・待合室の換気を行う
(3)他の人からウイルスを受け取らない
眼鏡(伊達眼鏡やゴーグル)をかけておく
マスクを着用する(吸入するウイルス量を少しでも減らす為に)
受付カウンターの透明仕切り設置(少しでも直接飛沫吸入を減らす為に)
待合では他の人と距離を置いて坐っておく
口腔内診察時にはフェイスシールドマスクを装着する
エアゾルを発生させる処置(鼻咽頭などからの検体採取やネブライザー噴霧など)を行わない
(4)環境からウイルスを受け取らない
床に落ちた持ち物は表面を拭き取るかポリフィルムなどの耐水袋に入れる
自分の眼・鼻・口を触らない。触る時には直前に手洗い※をする
※「手洗い」についての私の考え方
目的は、手(特に指)についたウイルス量を減らすことです。付着ウイルス量を0にする必要はなく100分の1に減らせば自分への感染防御になり、そのためには水洗いのみや濡れタオルで拭うだけでも良いとされています。(京大ウイルス・再生研 宮沢孝幸 氏) 皮膚の傷からもウイルスを受け取る事があると考えると、アルコール消毒や洗剤での手指洗浄を頻回に行って皮膚の荒れ(即ち小さな傷)を作るよりは、こまめに水洗いをすることの方が目的に適っていると考えます。

※※初診(最終受診後3ヶ月以上経過を含む)の方以外では電話再診による処方ができる場合があります。電話でお問い合わせ下さい。当院から連絡先へ電話して確認させて頂きます。

平成南町クリニック 玉田