【中国地方で初 SCS手術でボストンサイエンティフィック社の新しい刺激電池を植込みしました】

令和4年9月29日にボストンサイエンティフィック社の新しい刺激電池植込み手術を行いました。前週にSCS電極のみ留置し、4種類のテスト刺激を行い良好な結果を得られたため、刺激電池を植込みしました。ボストンサイエンティフィック社によりますと、今回この刺激電池による植込み手術は中国地方では初めてとなります。
この刺激電池の一番の特徴は多彩な刺激システムが使用可能です。刺激システムとして、脊髄後索をターゲットにするFAST刺激(FAST ACTING SUB-PERCEPTION THERAPY)と脊髄後角をターゲットにするContour刺激があります。
これらはボストンサイエンティフィック社のみが実施できる刺激システムです。SCS治療は以前までは痛みを電気に紛らわせる(パレステジア)治療でしたが、昨今は電気を感じない(パレステジアフリー)の刺激が主流となっています。FAST刺激もContour刺激もパレステジアフリーの刺激です。いつの間にか痛みが小さくなったという声をよく聞きます。

他社にもパレステジアフリーの刺激はありますが、1つのシステムしか使用できないあるいはパレステジアのある治療と切替ができないといったシステムの限界がありました。今回の刺激電池では切替が可能でありFAST刺激Contour刺激以外の刺激システムも切替可能となります。患者リモコンも日本語でワイヤレス対応となります

今後も当院では患者さんに寄り添い、適切なSCS治療を選択していただけるよう努めてまいります。SCS治療について気になる方はご相談していただきますようお願い申し上げます。

ボストンサイエンティフィック社による「難治性疼痛 SCS治療」のサイト

倉敷ニューロモデュレーションセンター 臨床工学技士
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