
レクセルフレームは機能的定位脳手術にて頭部に装着し、針や刺激電極を挿入する手術機器です。手術前のMRIとCT画像をナビゲーションシステムシステムに取り込み、X軸(左右)、Y軸(前後)、Z軸(頭足)の標的座標を算出します。レクセルフレームもX軸、Y軸、Z軸に目盛りがあり、算出した標的座標を合わせますが、表記は0.1mm単位のため、細かく合わせなければなりません。
0.1mmずれただけで何が違うのかと思うかもしれません。下の写真①は正常。写真②はX軸とY軸を標的からそれぞれ0.1mmずらしています。写真②は標的より左と手前にずれています。機能的定位脳手術においてこのずれは治療に大きく影響を与えます。

臨床工学技士は機能的定位脳手術に必ず手術立会を行います。レクセルフレームに関して知識を有しており、手術中のトラブルを未然に防いでいます。当院の機能的定位脳手術精度は高いことで有名です。今後もDBSや熱凝固療法を受ける患者さまに安心してもらえるよう努めていきます。
【機能的定位脳手術機器精度管理の取り組み~臨床工学技士による滅菌前点検~】
臨床工学技士
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