チーム医療とは
ニューロモデュレーションセンターでは、医師以外にも多くの医療専門職が在籍しています。そして互いの専門性を尊重しつつ連携・協働し、患者さんにとって最適かつ最新の医療を提供しており、このような横方向のつながりを意識した医療をチーム医療と呼びます。
当センターにおけるチーム医療の一例としては、患者さんの最適な医療ケアを多職種で検討する調整会議(ミーティング)や、術前検査入院の結果から手術の適否や予測される術後ケアについて意見交換を行う症例検討会、多職種で行う病棟回診などがあります。
またチーム医療において重要なことは、患者さんおよびご家族もチームの一員となることです。ニューロモデュレーション治療に関する質問や希望、症状に対する悩みなどを相談いただくことで、より質の高い治療を行うことが可能となります。
運営会議(月1回)
調整会議(ミーティング)
症例検討会
回診(すべての職種が対応)
チーム医療の構成
ニューロモデュレーションセンターでは、医師以外にも多くの医療専門職が在籍しています。
互いの専門性を尊重しつつ連携・協働し、患者さんにとって最適かつ最新の医療を提供しております。
医師
診察
手術
回診
看護師
外来や入院患者さんの診療の補助や看護ケアを行っています。コミュニケーションを大切にしながら症状の観察を行い、患者さんひとり一人に寄り添い安全で安心した思いやりのある看護を実践しています。
専属コーディネーターによる手術説明
手術に関わる調整
看護師によるバイタルチェック
ニューロモデュレーションリハビリチーム
リハビリチーム
理学療法士(PT) | 手術前後の運動機能の検査や筋力強化などの運動療法、 歩行などの基本的動作練習を行います。 |
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作業療法士(OT) | 手術前後の運動機能の検査や生活動作練習 (食事や排泄動作、家事動作など)を行います。 |
言語聴覚士(ST) | 手術前後の認知機能や高次脳機能(注意機能など)、 嚥下機能などの検査及び訓練を行います。 |
公認心理師(CP) | 手術前後の精神機能検査や心理療法(うつや不安を 訴える方へのカウンセリングなど)を行います。 |
理学療法士による姿勢や歩行の具合を測定
理学療法士による関節可動域の訓練
理学療法士による生活動作練習
作業療法士による巧緻性の検査
言語聴覚士による発語の検査
公認心理師による検査
臨床工学技士
臨床工学技士は医療と工学の知識を持つ国家資格です。
ニューロモデュレーションではDBS・SCS手術に立会い、医師の指示の下、機器操作をしています。入院や外来では刺激調整を実施したり、機器操作説明を行っています。
管理栄養士
患者さんの栄養管理を行います。
食事が食べられない方には食事形態や補食の検討をしたり、間食についての相談、便秘の方にはオリゴ糖などで対策し ています。
薬剤師
術前検査、手術、術後評価などの各入院において、普段服用されている抗パーキンソン病薬などの内容や服薬状況を確認します。
抗パーキンソン病薬の影響を無くした状態での運動評価においては、薬学的知見に基づいた服薬スケジュールを作成して薬剤の調整を行い、患者さんへの説明や服薬指導を通して薬物療法を支援しています。
医療ソーシャルワーカー
当院には医療ソーシャルワーカー(社会福祉士)が7名配置されており、病棟担当制になっています。
治療経過やお身体の状態をみながら、入院中の不安や退院後の生活での心配事などを一緒に考え、解決にむけてお手伝いさせていただきます。県内外に問わず適切な社会制度や介護サービスなどの情報を提供させていただきます。
放射線技師
手術前には電極の位置決定のためにMRI・CTを、手術後には位置確認のためCTを撮影しています。また手術中にも、電極が正確に計画位置に到達しているかをリアルタイムでX線透視像にて確認しています。
医師事務作業補助者
医師の事務作業をサポートする職種です。倉敷ニューロモデュレーションセンターでは、回診記録の代行入力、各種診断書や情報提供書の代行作成等を行い、医師の負担を軽減し業務が円滑に行えるようにサポートしています。