パーキンソン病の方が日々の暮らしを少しでも快適に過ごせるよう、症状に応じた「食事の工夫」や「続けやすいレシピ」を管理栄養士がシリーズでお届けします。第2回は、多くの方が悩まれる 便秘 に焦点をあてました。
パーキンソン病になると脳から体へ指令する神経の伝達速度の遅れに加えて、腸の動きを管理する自律神経のはたらきも低下させてしまうため大腸の蠕動運動が低下して便秘になりやすいです。動作が緩慢になったり、筋肉が硬直したりするため、体の筋肉を維持することが難しく、腸の蠕動運動を助ける腹筋も弱まり、排便する力が落ちたり、外校門括約筋の衰えによりスムーズな排便が困難になります。パーキンソン病治療薬の影響もあります。
さて、腸は食べ物に含まれる栄養素や薬の成分を吸収するだけでなく免疫のコントロールやメンタルの維持にも関わります。腸内環境が悪いと吸収が悪くなり痩せてしまったり、薬の効果も薄れたり、免疫力が落ちて風邪をひきやすく、鬱傾向になることもあり、便秘といえどもあなどれません。腸内環境を安定させて消化吸収を促進する働きをもつ善玉菌を、悪玉菌に負けないくらい増やしておかなければなりません。常に善玉菌が多い腸内環境にしておくには、善玉菌が好む栄養をとる必要があります。そのために調べてみました。
〇水溶性食物繊維
便に水分を含ませて柔らかくする。
【多く含む食材】ワカメ、めかぶ、オクラ、アボカド、キウイフルーツ
〇不溶性食物繊維
水分を吸収して膨らみ、腸のぜん動運動を促す。
【多く含む食材】さつまいも、ごぼう、きのこ類、豆類、玄米。
〇発酵食品
腸内に善玉菌を届けることで、腸の動きを助ける。
【多く含む食材】ヨーグルト、納豆、キムチ、みりん
〇オリゴ糖
善玉菌のエサになり善玉菌を増やし、腸の働きを活発にする。。
【多く含む食材】バナナ、はちみつ、ごぼう、玉ねぎ
〇良質な油
腸の粘膜を刺激し、便のすべりを良くする。
【多く含む食材】オリーブオイル、アマニ油
もちろん、ひとつの食材に偏らずバランスよく食べることが大切です。上記の食材のいいところを集めて、めかぶ、たまねぎ、ごま油の中華スープなんていかがでしょう。水分補給や腹部マッサージ、トイレタイムを逃さないこと、美味しい食事で便秘を解消しましょう。
食事面からもニューロモデュレーションセンターのサポートが出来るよう、管理栄養士も頑張っていきます。
材料(2人分)
味付きめかぶ:1パック(タレごと使用)
玉ねぎ:50g
えのき:10g
かにかま:2本
卵:1個
水:300ml
鶏ガラスープの素:1袋(4.5g)
本みりん:小さじ2
酢:小さじ2
ごま油:小さじ1
作り方
① 玉ねぎは薄切り、えのきは石づきをとる。かにかまはほぐしておく。
② 鍋に水と鶏ガラスープの素、玉ねぎ、えのきを入れて火にかける。
③ 沸騰し玉ねぎに火が通ったら本みりん、酢を加え、溶き卵を入れてふんわり火を通す。
④ めかぶをタレごと加えてよく混ぜ、ごま油をたらしたら器に盛付けてできあがり。















