脱水症に要注意

8月になり本格的な夏の暑さが到来しました。
今年は感染対策のマスクをしているために特に熱中症に注意が必要といわれていますね。
マスクをしていると口まわりが湿潤するため、喉の渇きの自覚もしにくいようです。
気づいたときには脱水症一歩手前なんてことも起こりえます。

1日に必要な水分摂取量をご存じですか?
成人の1日に排出される水分量は①尿として1000~1500ml、②糞便中の水分約200ml、③不感蒸泄として約900mlです。
不感蒸泄とは、身体機能を維持するために臓器や皮膚に必要な水分消費です。
汗はこれとはまた別になります。

これに見合う摂取すべき水分は①飲料水1000~1500ml、②食事に含まれる水分約800m③代謝水(栄養素が体内で分解されるときに生じる水分)約300mlとされています。
口から2000ml以上を摂る必要があるのです。
パーキンソン病の方はジスキネジアがみられる際には多量の汗をかく方がおられます。
また飲み込みにくく咽せやすいから、身体が動きにくくトイレの回数を減らしたいから、という理由で飲水を意図的に減らす方もおられます。
一日に自分がどの位の水分が摂れているのか、この時期は特に意識する必要がありますね。
サラサラのお茶で咽せやすい方はとろみを付けたり、お茶ゼリーを作って食べるように水分を摂るなど工夫もできます。飲み込み機能に関しては当院外来で評価もできますので、受診時に主治医の方へご相談ください。
積極的に水分摂取を心がけて、夏を元気に乗り切りましょう!!

言語聴覚士 M.W




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