パーキンソン病の嚥下機能維持のために自宅でできるトレーニング

パーキンソン病の方の約半数に飲み込みにくさや嚥下障害がみられると言われています。(2022年11月5日ブログ「パーキンソン病の嚥下障害」参照
嚥下機能の維持・改善には、嚥下リハビリを行うことが望ましいです。
今回はご自宅で簡単にできるトレーニングをいくつかご紹介します。

①首や肩回りのストレッチ
パーキンソン病による首や肩の筋肉の硬さが嚥下にも影響を与えます。しっかりとストレッチしていきましょう。首は前後左右に動かしたり、回転させたりします。肩は上下に動かしたり、痛みが出ない程度に無理なく大きく回してみましょう。

➁CTAR(Chin Tuck Against Resistance)訓練
嚥下に必要な、のどの筋力をつけるトレーニングです。
顎と胸の間に小さめのゴムボールを挟み、顎でボールを強く潰します。5秒ほど力を入れ続けてみましょう。

➂吹き戻しを使った呼気トレーニング
嚥下に必要な筋力をつけるだけでなく、咳嗽機能(咳をする力)にも改善があるとされています。10秒程度、巻き戻らないように吹き続けてみましょう。

今回は嚥下に関するトレーニング方法についてお伝えしました。嚥下機能の低下予防にも効果的なのでぜひ実践してみてください。

イラスト参照サイト https://estychan.com/

言語聴覚士
M



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