【徳島大学森垣先生・中西先生が倉敷ニューロモデュレーションセンターを視察しされました】

2023年7月24日(月)に徳島大学先端脳機能研究分野特任准教授森垣龍馬先生ビューティーライフ株式会社代表取締役CEO兼徳島大学医学部脳神経外科中西浩史先生が来院され、牟礼英生センター長と重松秀明部長が実施する視床下核刺激療法 (STN-DBS)手術を見学されました。
手術後各ドクターより感想を頂きました。
森垣先生「他施設でDBS手術を見学することは無く、手術手技も違っていることがあるため、大変参考になりました。」
中西先生「大変勉強になりました。」

牟礼センター長と森垣先生は徳島大学脳神経外科にてパーキンソン病・ジストニアに関する研究を長年共に実施しておりました。今年の3月に開催された第5回中四国機能外科懇話にて当院スタッフと交流しております。

徳島大学先端脳機能研究開発分野は徳島大学とビューティーライフ株式会社の共同研究講座であり、神経回路の病態に基づいた研究、主に脳関連の医療機器・介護用設備の研究を行っています1)2)。
森垣先生・中西先生、今後ともご指導の程よろしくお願い申し上げます。

1) 徳島大学大学院 医歯薬学研究部 線堪能機能研究開発分野 https://www.advancedbrain.jp/
2) ビューティーライフ株式会社  https://www.beautylifecorp.jp/

※指向性刺激が可能な刺激システムを用いて視床下核脳深部刺激療法(STN-DBS)手術について
進行期パーキンソン病では、長期の薬物療法により、薬物の効果の持続時間が短縮し(ウエアリングオフ現象)や、薬物誘発性の不随意運動(ジスキネジア)が出現する場合があります。これらの症状に対して薬物療法での調整が困難な方には、脳深部刺激療法(DBS)が適応となり、薬物療法とDBSを併用することで、症状の日内変動の改善を得ることが可能です。
DBSは目的とする脳内の組織に細い電極リードを挿入し、前胸部や側腹部などに埋め込んだ刺激装置から弱い電流を持続的に脳に流すことによって、脳の神経活動に変化を与え、パーキンソン病の症状を改善する治療です。これまでDBSで使用されていた脳内リードは先端部分に4個のリング状の電極が配列しており、4個のいずれかを選択して電気刺激を行っていました。2017年から新しいDBSシステムが開発され、脳内リードは先端が4個配列しているのですが、そのうちの真ん中の2個の電極はさらに3個のセグメントに分割されており、合計で8個のコンタクトになった指向性リードが使用可能となり、3個のセグメントの選択方法により、電気刺激を行う領域がリードを中心とした同心円状の範囲を刺激する(同心円刺激)だけでなく、方向性をもたせた刺激を行う(指向性刺激)ことが可能となっております。指向性刺激では刺激を限られた範囲で行うことが可能になるため、副作用が出現する領域への刺激は抑え、目的とする部位を選択的に効率よく刺激することにより、副作用を最小限に抑えつつ、より良い治療効果を発揮することが期待できます。

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