令和7年6月28日(土)14時より、第2回市民公開講座「パーキンソン病患者説明会」を開催いたしました。今回は会場とオンライン(Zoom)を併用したハイブリッド形式とし、会場には58名、オンラインでは50名近くの方にご参加いただき、計100名を超える皆様にご視聴いただきました。
講演では、医師・看護師・作業療法士・言語聴覚士が、それぞれの専門的立場から、実演も交えながら分かりやすく解説しました。
センター長の牟礼英生医師は「パーキンソン病外科的治療の最新情報」と題し、最新の手術治療(DBS:脳深部刺激療法)やACP(アドバンス・ケア・プランニング)に基づく治療選択の重要性について講演されました。DBSの効果や治療の適応、開始のタイミング、利点・課題についても詳細にお話いただき、患者様やご家族の理解が深まる機会となりました。
また、看護師の藤高副主任からは日常生活での工夫やケアのポイント(排泄・睡眠・食事等)について、作業療法士の家守より姿勢保持やバランスの取り方、言語聴覚士の尾高からは構音障害に対する発声・呼吸トレーニングの方法など、日常に取り入れやすいリハビリの提案がありました。
参加者の皆様は大変熱心にメモを取りながら聴講され、講演後には牟礼センター長へ直接質問される方もいらっしゃいました。県外からの参加も多く、当センターへの期待とパーキンソン病治療への関心の高さを実感いたしました。
「また開催してほしい」とのお声も多数頂戴し、来年度以降の開催も前向きに検討しております。倉敷ニューロモデュレーションセンターでは、今後も多職種によるチーム医療で、患者様に寄り添う診療を続けてまいります。ご興味のある方はぜひご相談ください。