【第63回日本定位・機能神経外科学会参加報告】

 第63回日本定位・機能神経外科学会「はっしん―知の「発信」若手の「発進」脳活動の「発振」―」をテーマに、令和6年2月2日-3日に北海道札幌市ニューオータニイン札幌にて開催されました。当院からは牟礼センター長、臨床工学技士(CE)2名、理学療法士(PT)の4名が発表しました。
牟礼センター長はシンポジウム10「知の発信 不随意運動症の最新技術」のテーマから「Adaptive DBSの有用性についてーPerceptPC植込み1年後26例での検討―」として、脳深部刺激療法(DBS)の自動調整機能であるAdaptive DBSに関する使用状況や適切な患者選択、今後の課題について発表しました。
CEはDBSにおける対面調整と脳内可視化ソフトを用いた調整の比較について。もう1名のCEは脊髄刺激療法(SCS)の新たな刺激方法を比較した結果について。PTはSCS刺激別の歩行時疼痛と歩行速度の影響について。各スタッフも専門性を活かした発表を行い、ディスカッションを行いました。
昨今のニューロモデュレーション分野は新たなデバイスや画像技術の向上、遠隔医療など、日々進化しています。今学会にて最新の知見を多く学ぶことができました。
また、他施設もコメディカル参加が多くなり、多職種連携を改めて実感しました。次回は令和7年2月7日-8日に東京で開催予定です。今後も研究を継続していきます。

※2020年にPercept PCに搭載された、関連する脳波に応じて脳深部刺激出力を自動調整するaDBS(エーディービーエス)機能が世界に先駆けて日本で初めて薬事承認されました。
*aDBSの「a」はadaptive(適応性のある)を示しています。DBSとはDeep Brain Stimulation(脳深部刺激療法)のことです。

ME
高須賀



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