このたび、10月24日(木)19時~20時30分で「DAT診療UpdateSeminar in倉敷」の講演会がZoomで開催されます。
岡山脳神経内科クリニック 院長 柏原健一先生が座長をされます。また、横浜市立大学 附属市民総合医療センター 脳神経内科 診療講師 木村 活生先生が特別講演をされます。 ディスカッションには、岡山赤十字病院 脳神経内科部長 武久康先生 はじめ、当院からは 倉敷ニューロモデュレーションセンター長 牟礼英生医師、倉敷平成病院脳神経内科部長 菱川望医師、倉敷平成病院院長 高尾芳樹の3名がディスカッションで参加致します。脳神経内科、脳神経外科の立場からDAT診療について活発なお話が聞けるものと思っております。参加ご希望の方はお問い合わせください(医療従事者限定。後日開催報告を掲載予定)。
※デバイス補助療法 (DAT:Device Aided Therapy)
パーキンソン病の治療を5~10年続けているうちに、ウェアリングオフやジスキネジアなどの運動合併症が出てくるなど、十分な治療が難しくなることがあります。
従来の薬物療法を行っても十分な効果が得られない場合に検討されるのが、デバイス補助療法(DAT:Device Aided Therapy)です。DATには、専用ポンプとチューブを使って薬剤の吸収部位である小腸に直接持続的に薬剤(L-ドパ)を送り届けるL-ドパ持続経腸療法と、手術により脳の深いところに細い電線を挿入し、電気信号(パルス)を送ることによって脳を刺激し症状の改善をはかる脳深部刺激療法(DBS)があります。パーキンソン病に対しての具体例としては、脳深部刺激療法(DBS)、レボドパ・カルビドパ配合経腸用液療法、ホスレボドパ・ホスカルビドパ水和物持続皮下注、アポモルヒネ皮下注といったものがあります。