パーキンソン病でのうつの合併頻度は約40~50%と言われています。パーキンソン病におけるうつでは、気分の落ち込みや意欲・関心の低下が多いことが特徴です。当院のニューロモデュレーションセンターでも、公認心理師によってパーキンソン病の患者さんに対して精神機能評価を実施しています。
今回は気分をリラックスさせる方法のひとつとして呼吸法を紹介したいと思います。
呼吸法は、リラクゼーション法の一種と言われています。リラクゼーション法は、自律神経に働きかけ、身体とこころの状態を調節する方法のことです。リラクゼーション法を実施することで、自律神経を整えたり心身の緊張や堅さをほぐすことができます。
○呼吸法(腹式呼吸)
①息を吐く(お腹の動きを感じるために、両手を重ねてお腹の前にあてる)
②ゆっくり息を吸う(4秒かけて)
③ゆっくり息を吐く(4秒かけて)
■ポイント
・呼吸に意識を向ける
・意識的に深くゆっくりとした腹式呼吸をする
・静かな場所で椅子などに腰かけて体をリラックスさせる
パーキンソン病の非運動症状として睡眠障害もありますので、就寝前など一息ついたタイミングで実施してみてください。
就寝前に体をリラックスさせてより良い睡眠をとりましょう。まだまだ、寒い日が続きますがお身体ご自愛ください。
倉敷ニューロモデュレーションセンター リハビリテーション部 公認心理師(CP)
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