パーキンソン病のデバイス補助治療についてのセミナーで牟礼センター長が総合座長を務めます

このたび、4月26日に、牟礼センター長が総合座長を務め、 「DAT診療Update seminar ㏌ 倉敷~DBS専門医からみたヴィアレブの適正使用を考える~」の勉強会が開催されますのでご案内いたします。こちらは、医療従事者対象の勉強会となります。
DAT診療とは、 デバイス補助治療(Device Aided Therapy; DAT)のことです。

私たちが体を動かそうとすると、脳の「大脳皮質」から全身の筋肉に、運動の指令が伝わります。このとき、私たちの意図どおりに体が動くように、運動の調節を指令しているのが神経伝達物質の「ドパミン」です。
ドパミンは、脳の奥の「黒質」にある「ドパミン神経」でつくられています。パーキンソン病になると、このドパミン神経が減少し、ドパミンが十分につくられなくなります。その結果、運動の調節がうまくいかなくなり、体の動きに障害があらわれる病気です。治療の基本は薬物治療で、様々な薬剤を組み合わせながら、症状をコントロールしていくことで、日常生活を送ることができます。しかし、数年経過すると、薬が切れてしまい動きが悪くなるウェアリング・オフ現象や体が勝手に動いてしまうジスキネジアといった、「運動合併症」が生じると、薬物療法のみで症状を安定した状態にコントロールすることが難しくなることがあります。
このような場合に、新たな治療選択肢となっているのが、デバイス(機械)を用いて、症状のコントロールを補助するデバイス治療(Device Aided Therapy; DAT)です。
デバイス治療には、脳深部刺激療法(DBS)L-ドパ持続経腸療法・レボドパ・カルビドパ経腸療法(LCIG;デュオドーパⓇ)でしたが、今年より、ホスレボドパ・ホスカルビドパ水和物持続皮下注入療法(LDP/CDP)ヴィアレブⓇを当院でも実施しており、選択肢が増えています。

大阪大学 脳神経外科 病院講師 谷 直樹先生
横浜市立大学   木村 活生先生
徳島大学 脳神経外科 森垣 龍馬先生  からお話を伺うのを大変楽しみにしています。

この勉強会について改めて報告する予定にいています。

臨床工学技士
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