第11回中四国臨床工学会参加報告

 令和3年10月2日(土)、3日(日)に「第11回中四国臨床工学会」が開催されました。参加にあたり、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、現地開催は中止となり完全Web開催で執り行われ、当院からは臨床工学技士2名が発表を行いました。
また、Web開催(オンデマン配信)は10月24日(日)まで期間が設けられ、期間内であれば演題の再視聴が可能となっています。
私はニューロモデュレーションに関する演題発表で「腰部脊柱管狭窄症の慢性難治性疼痛に対する脊髄刺激療法の有効性」について発表を行いました。
腰部脊柱管狭窄症とは、背骨に脊柱管と呼ばれる神経の通り道があり、この脊柱管が加齢に伴って狭くなることで神経圧迫や血流不全を起こし腰や臀部、足の痛みやしびれを起こす疾患です。痛みの度合いが強く日常生活に支障をきたす場合、保存的治療以外に脊髄刺激療法が治療選択の一つとされています。脊髄刺激療法は脊髄に微弱な電流を流すことによって疼痛緩和や末梢の血流改善を図る治療法です。
当院で脊髄刺激療法を行い、疼痛緩和、運動機能(歩行)の改善を得ることができました。
発表内容については、ニューロモデュレーションシステムの種類や施行手順、検査・治療結果について詳細な報告を行いました。
当学会でニューロモデュレーションに関係する演題発表は1演題だけでした。臨床工学技士の職域において認知されていることが少なく、今後も継続的に学会発表を行いニューロモデュレーション業務について知っていただけるように取り組んでいきたいです。

 

※手術の写真は過去のものです。

倉敷ニューロモデュレーションセンター ME
T



関連記事

  1. 【第62回日本定位・機能神経外科学会で牟礼センター長が3演題…

  2. 【第61回日本定位・機能神経外科学会へ参加のお知らせ】

  3. 【第63回日本定位・機能神経外科学会参加報告】

  4. 第61回日本定位機能神経外科学会参加報告:パーキンソン病に対…

  5. 第22回 日本臨床脳神経外科学会参加報告

  6. 第13回 パーキンソン病・運動障害疾患コングレス 参加報告…

最近の記事

PAGE TOP