世界パーキンソン病学会およびInfinity Users Meeting参加報告 2019.06.23 学会・勉強会 令和元年6月4日(火)~7日(金)、京都府京都市の国立京都国際会館にて第5回世界パーキンソン病学会(WPC2019)が開催されました。 パーキンソン病の研究者や医療従事者、患者が集う非常に大きな国際会議であり、アジア初開催となります。 当院の上利崇倉敷ニューロモデュレーションセンター長が参加し講演を行いました。 講演内容は「効率的なディレクショナルリードのプログラミング」です。 脳深部刺激療法(DBS)の刺激する部位は繊細であり、刺激電極は高度化しているため、刺激の調整が重要となります。 6月1日よりアボット社のDBSシステムのバージョンアップにて、プログラミングソフト「InfomityTMシステム」が使用できるようになりました。 海外から半年遅れでの導入ですが、DBSの刺激調整において高い評価を受けています。 上利センター長はInfomityTMシステム使用の必要性や刺激電極ディレクショナルリードについてデュセルドルフ大学脳神経内科Groiss先生と講演を行いました。 さらに、6月8日(土)にヒルトン大阪でInfinity Users Meeting が開催され、国内でDBSに関わる医師や当院スタッフが参加しました。 上利センター長よりWPC2019の内容と当院でのDBS治療成果ついて講演を行いました。ご来場の方にも非常に関心をもって聴講していただきました。 その後、InfomityTMシステムの使用方法についてスタッフも講義を受けました。 当院ではDBSを受けた患者さまは術後3ヵ月目に入院して刺激調整を行います。 InfomityTMシステムはとても使いやすく、刺激電極の状況が細かくて分かりやすいです。 治療効果がある刺激部位の選択はDBSを受けた患者さんにとって生活をする上でとても大切です。 ニューロモデュレーションは日々進化を続けています。 最適な治療が提供できるよう、今後も治療や活動に積極的に関わり、情報発信していきます。 倉敷ニューロモデュレーションセンター ME T 学会・勉強会 当院の脳神経外科専門医3名が日本定位・機能神経外科学会機能的定位脳手術技術認定を…前の記事 東海大学医学部脳神経外科講師馬場先生が倉敷ニューロモデュレーションセンターを視察…次の記事