令和4年2月10日(木)に西日本SCS Summit(日本メドトロニック社主催)が開催されました。当院より臨床工学技士が講演を行いましたのでご報告させていただきます。
座長は鳥取大学医学部附属病院麻酔集中医学部分野教授大槻明弘先生が努められました。演者は福岡脳神経外科病院慢性疼痛治療科松下至誠先生、特別講演として前倉敷ニューロモデュレーションセンター長・東京都立神経病院脳神経外科 上利崇先生が務めました。
松下先生は「サブスペシャリティとしてのSCSへのかかわり方」の演題として講演されました。松下先生は豊富なSCS治療の経験より電極留置方法や調整に関してわかりやすく講演されました。最後に痛みの理解者になってあげるようしっかりと患者さんの話を聞くことが大事であると話していました。
特別講演を行った上利先生は「DTMTMWorkflowにおける手技の標準化」というタイトルとして、最新のSCS刺激調整方法であるDTMTMの海外の臨床効果、電極留置方法、東京都立神経病院での実施方法や効果について講演されました。当院でもDTMTM刺激を行っており、非常に良い結果を得ていることもあって上利先生の講演はとても参考となりました。
当院臨床工学技士からは「脊髄刺激療法における医療連携の重要性」というタイトルで講演を行いました。当センターにおける臨床工学技士の役割やチーム医療をはじめ、ニューロモデュレーションサポートプロバイダーの活動、院外連携による患者管理の重要性を講演しました。
聴講者は60名ほどであり、医師や看護師をはじめ多くの医療スタッフに聴講していただきました。多くの方はこれからSCSを実施予定の施設であるため、DTMTM刺激やSCS調整方法、当院のチーム医療について熱心に受講された模様です。今後もSCSに関して情報を発信する予定です。今後ともどうぞ宜しくお願い致します。