【DBS/SCS刺激装置の違い―充電式と電池式のメリットとデメリットについて―】

脳深部刺激療法(DBS)脊髄刺激療法(SCS)は体内に刺激装置を植込し、脳や脊髄に微弱な電気を流す治療です。刺激装置は充電式と電池式があります。充電式は専用充電器から体内の刺激装置に供給し電気を流すので充電が必要です。電池式は体内の刺激装置のみの電気を流すため刺激装置への充電は不要です。
治療を検討する患者さんやご家族より、充電式と電池式に関する質問を多く受けることもあり、今回、充電式と電池式のメリットとデメリットをご紹介します。
表1が充電式・電池式のメリットデメリットとなります。
DBS・SCSとも充電式と電池式がありますが、DBSにおいては治療方法により電池式のみの場合があります。SCSは刺激パターンや患者リモコン等で充電式または電池式が良いことがあります。DBS・SCSともMRI対応・非対応の刺激装置があります。MRI対応については刺激電極の種類によりMRI対応の刺激装置でもMRI撮影不可となることがあります1)2)。
 当院は国内販売するDBS・SCS治療機器のすべてを取り扱っております。
さらに、日本ニューロモデュレーション学会認定サポートプロバイダーや医療機器のスペシャリストである臨床工学技士が常駐しています。当院では臨床工学技士がDBSやSCSを検討する際に説明を行っております。


刺激装置は患者さんのQOLや介護者の支援等の状況により適切な選択が必要となります。安心して治療を続けるようスタッフ一同支援しております。今後ともどうぞよろしくお願いします。

 

参考文献
1) 上利崇,他.メディカルチームのためのニューロモデュレーション治療完全ガイドブック DBS・SCS・ITBの必須知識.メジカルビュー,2020,p16-23.
2) 上利崇,他.メディカルチームのためのニューロモデュレーション治療完全ガイドブック DBS・SCS・ITBの必須知識.メジカルビュー,2020,p100-109.

倉敷ニューロモデュレーションセンター 臨床工学技士
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