冬でも身体を動かしましょう ~パーキンソン病の方へ~

年が明け、早くも1ヶ月が過ぎました。2月に入り、暖かい日が増えてきたものの、まだまだ寒さが厳しい日も続いています。皆様、体調はいかがでしょうか?
パーキンソン病の方にとって、冬は特に注意が必要な季節です。寒さによって筋肉がこわばり(筋強剛)、動きが遅くなる(動作緩慢)などの症状が悪化しやすくなります。さらに、身体の動きが悪くなることで転倒のリスクも高まります。そのため、寒さに負けず、普段から身体をしっかり動かすことがとても大切です。

寒い季節でも安全に運動するためのポイント
〇ウォーミングアップをしっかりと
寒いと筋肉が硬くなりやすいので、軽いストレッチを行い、身体を温めましょう。特に、首や肩、股関節、膝回りを意識してほぐすことで、スムーズな動きにつながります。

〇無理のない範囲で毎日少しずつ動く
長時間の運動よりも、1日数回に分けて短時間でも身体を動かす習慣をつけることが大切です。

〇室内でもできる運動を取り入れる
寒い日や天候が悪い日は、室内でできる体操やストレッチを行いましょう。
・ラジオ体操や軽いスクワット(椅子に座って行うのも可)
・手足のグーパー運動(手足の指を開いたり閉じたり)
・椅子からの立ち座り運動(脚の筋力を維持)

〇日常生活の中で意識的に動く
洗濯物をたたむ、掃除をする、台所で立つ時間を増やすなど、普段の生活の中で身体を動かす機会を意識的に作ることも大切です。

運動は、姿勢障害や歩行機能低下の予防にもつながるといわれています。毎日の積み重ねが、動きやすい身体を維持することにつながります。
寒い日が続きますが、無理のない範囲で身体を動かし、快適な日々を過ごしましょう。

倉敷ニューロモデュレーションセンター 看護師 副主任
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