よろしくお願いします(牟礼英生センター長 自己紹介)

このたび、10月1日に着任されました牟礼英生先生が院内報用の自己紹介原稿を執筆してくださいました。是非、患者の皆さんにもご紹介したく、このブログにも紹介させていただきます(ご本人の了解を得て掲載しています)。

皆さま、初めまして。10月1日より倉敷平成病院ニューロモデュレーションセンターに着任いたしました牟礼英生です。

出身地は香川県で、出身大学は徳島大学です。大学まで四国から出たことがなかったのですが、大学3年生の時、沢木耕太郎の「深夜特急」に触発されてバックパックを背負いインドを1カ月ほど一人旅しました。25年ほど前ですが首都デリー中心部でありながら未舗装の道を野良牛が遮る一方で、ヒンズー文化とイスラム文化が混在し時間の流れが止まったような雄大な異文化を初めて経験した時の衝撃は今でも忘れられません。

働き出してからは近隣の病院よりは、どちらかといえば敬遠されがちだった遠隔地の関連病院(釧路市、大分市)で脳卒中と頭部外傷を中心に研修を行いました。どちらも救急病院で大変忙しかったのですが、当番の間を縫ってトレッキングをしたり、温泉を巡ったりして過ごしました。

その後、ニューヨークに2年ほど留学する機会を得ました。ニューヨークと言えばタイムズスクエアやブロードウェイに象徴される華やかな印象をうけると思いますが、人種の坩堝といわれるだけあり様々な文化と言語が行き交う味のある街でした。ある日の地下鉄ではスペイン語と中国と(おそらく)ロシア語しか聞こえないことがあり、アメリカという国の多様性を象徴する場面と思い妙に感心したことを思い出します。

帰国後は9年間徳島大学でニューロモデュレーション(DBS, SCS, ITB)と脊髄外科を中心に診療を行ってきました。
ニューロモデュレーションは電気刺激などで神経活動を調節する治療ですが、デバイスの開発は日進月歩であり今後は磁気刺激や光刺激による治療の登場も予測されます。脳神経外科の中でも未知の領域が残されている分野であり、この治療で、難治性疾患で悩んでおられる患者さんに少しでも貢献できればと考えています。また先日、当院で第一回目の手術を行いましたが、スタッフのチームワークの良さに驚いております。

この度縁あって倉敷に参りました。歴史と文化のある街にとてもワクワクしております。どうぞよろしくお願いいたします。


医師紹介


倉敷ニューロモデュレーションセンター長
牟礼 英生
平成11年 徳島大学医学部卒業
学会・資格等
・医学博士
・日本脳神経外科学会専門医
・日本定位・機能神経外科学会評議員・技術認定医
・日本脳卒中学会専門医
・日本脊髄外科学会認定医
・日本脳循環代謝学会評議員 など



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