パーキンソン病患者さんの安全で動きやすい住まいづくりのポイント

 ニューロモデュレーション外来では、患者様やご家族から「家の中でよくこける」「何もない所でつまづく」といった転倒についてのお困りの声をよく耳にします。
パーキンソン病は、症状の進行にともない体を動かしにくくなりますが、だからといって体を動かさないことは、運動機能の低下を加速させる恐れがあります。歩きやすく転びにくい環境に整え、生活の中でできるだけ動くことが大切です。
そこで今回は、安全で動きやすい快適な住まいづくりのポイントをご紹介します。

①手すりの設置
手が届く範囲に手すりを設置すると動きやすく安全です。トイレや浴室にはL字型の手すりが便利です。階段には両側に手すりがあるとより安全です。
②家具の配置
つかまることができる家具があると便利です。
③寝室
寝起きも楽なので、布団よりもベッドが理想的です。手すりや柵などもあると安全です。
④段差をなくす
室内でつまづかないように、敷居やじゅうたんのへり等、段差をできるだけ少なくすることが大切です。階段には滑り止めを付けましょう。足元灯を設置しておくと夜間見づらい中でも歩きやすいです。
⑤テープガイド
階段や廊下に30~40cmの一定間隔にまたぐ目安となるテープを貼ると、歩く目安になり足がでやすくなります。

当院では患者さんがより良い生活が送れるように支援していきます。お困りの事がありましたらお気軽にご相談ください。

参考:PDネット https://pdnet.eisai.jp/living/house.html

 

倉敷ニューロモデュレーションセンター 外来看護師
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