国際定位機能神経外科学会2024参加報告

倉敷ニューロモデュレーションセンターのブログを読んで下さり誠にありがとうございます。まだまだ残暑厳しい折ですが、皆様は体調など崩されておりませんでしょうか。私は9月の初めに、シカゴで開催された第20回国際定位機能神経外科学会(WSSFN)に参加させて頂きました(写真1)。

WSSFNは2年に1度開催され、世界中からニューロモデュレーションセンターに携わる医師や研究者が集い最新の知見が発表されますので、とても刺激的でモチベーションを与えてくれる学会です。
私は日本で先行的に施行されているアダプティブDBSという新しい脳深部刺激療法の有効性についてポスター発表致しました(写真2)。日常臨床におけるアダプティブDBSの実施報告は日本以外からはないので、他国の医師から興味を持って頂きいくつかの質問を受けました。日本とシカゴの時差は14時間ですので時差ボケによる眠気がきつかったのですができるだけ多くのセッションに参加しました。中でも記憶や精神症状に対するニューロモデュレーション療法の話や新しい脳内バイオマーカーの話が先進的で面白かったです。夜には日本から参加した先生方とアメリカらしい雰囲気のステーキハウスで鋭気を養いました(写真3)。
勢いに乗って340gもある分厚いステーキを注文してしまいましたが、アメリカのプライムビーフは脂身が少なくてとても美味しくあっさりと完食可能でした。現地2泊・機内2泊の弾丸旅行ではありましたが、コロナ禍を挟んでの5年ぶりの国際学会はとても楽しく知らず知らずのうちに内向きになっていた自分のマインドが活性化されたように思います。今回の学会で得た知見を日常臨床にも活かし倉敷ニューロモデュレーションセンターのレベルアップに繋げて行きたいと思います。

倉敷ニューロモデュレーションセンター長
牟礼 英生
平成11年 徳島大学医学部卒業
学会・資格等
・医学博士
・日本脳神経外科学会専門医
・日本定位・機能神経外科学会評議員・技術認定医
・日本脳卒中学会専門医
・日本脊髄外科学会認定医
・日本脳循環代謝学会評議員 など



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