歩く練習で脳を活性化しよう~パーキンソン病での歩行練習~

パーキンソン病では脳の神経伝達がうまくいかなくなることですくみ足といった症状や歩幅が狭くなったりするような歩行障害が出現します。
歩行練習はそういった症状の予防や対策に非常に有効な練習ですが、ただ普通に歩くよりも少し工夫を加えることで脳を活性化させ、歩行練習を行いながら脳を活性化させていきましょう。

ポイントは「考えながらの歩行」です。
しかし考える内容によってはバランスに支障をきたし、転倒につながってしまうため逆効果になります。どのような課題で歩くのが良いのかを挙げていきます。

①歩くペースを調整する
「速いペースで10歩、遅いペースで10歩」を繰り返しながら歩行することで、歩数を数えるために脳は働きます。また速いペースや遅いペースを自分で調整することによりバランス機能の向上につながります。

②方向を変えながら歩行する
「あそこまで歩いて右に曲がる。その後20歩で左へ向きを変える」など、自分で歩くルートを前もって考えてから歩行することで、それを遂行するために脳が働きます。また方向転換を加えることでバランスにも意識がむきます。方向転換の角度はバランスを崩さない程度に設定しましょう。

③地面に落ちているものをまたぐ
「落ちている木の枝を跨ぐように歩こう」というように、障害物になるかもしれないものを跨ぐように意識することで、その障害物までの到達、跨ぎ動作、次の障害物への注意といった思考プロセスが生まれます。歩きながらにして考えて歩行することが可能です。

これらの課題は、歩行そのものに関連した脳の領域を使うため、安全に脳を活性化できます。 一方、「計算しながら歩く」「しりとりをしながら歩く」といった課題は、歩行とは別の脳領域が働き、バランスを崩す可能性があります。これらは上記の課題に慣れてから行うようにしましょう。

転倒に注意して、無理のない範囲で歩いていきましょう!

理学療法士 S

理学療法士
S



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