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倉敷平成病院 総合美容センター通信

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2022.11.1美容コラム

「たるみ」の治療法について

たるみの主な原因は皮下脂肪のズレであることは前回お話いたしました。
脂肪がずれながら、増えるコンパートメントは膨らみを作り、減るコンパートメントはくぼみを作り、リガメントの部分は溝が出現します。これらによって、スッキリしないフェイスラインとほうれい線、ゴルゴ線と様々な凹凸が出現し、「なんだかな~」と鏡の前で残念なお気持ちになるのです。

 

今回は、美容外科の医師がオススメする「たるみの治療法」を、ミスマッチが起きるワケも交えつつお話させていただきます。

 

ミスマッチが起きるワケ

たるみの治療進め方のキーワードは「土台から表面に向かって」です。

 

「ほうれい線が気になるから、ヒアルロン酸を注入したい」といったご相談を良くお受けします。
この場合、ほうれい線を隠した状態で鏡を見ていただき「良くなったように感じますか?」とお伺いすると、多くの方が「・・・、いいえ。」とお答えになります。

 

なぜでしょうか?

 

ほうれい線が気になる方が「これがなくなったらいいのに…」とお鏡の前でされる動作は、頬全体を引っ張っていることが多いです。 そこには、ほうれい線だけではなく、フェイスラインもすっきりし、場合によっては目の下のくまも、ゴルゴ線も一気に解決した「理想とするお顔」が

 

ですが、その状態を実現するためにはフェイスリフト手術などの『頬全体を引き上げる』大きな治療が必要で、ほうれい線にヒアルロン酸を入れるのみで得られる効果とは大きく異なります。

 

実現したい状態と、ご希望の治療法にミスマッチがあると、とても残念な結果になってしまいます。

 

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たるみの治療の進め方

まずは土台である脂肪のズレから改善します。

 

フェイスリフト手術が最も効果が高いですが、いきなり受け入れることができる方は少数です。
スレッドリフトや、HIFU の一つであるウルセラでも十分な効果が期待できるため、ダウンタイムの少ないこれらの治療によって、脂肪の位置を出来るだけ本来に近い位置に戻します。

 

これにより、ほうれい線やマリオネットラインは浅くなりますが、完全になくなるわけではありません。他の要因である骨や脂肪の減少は依然改善来ておらず、これに対しては「何かを足す」ことが必要なのです。

 

ここでヒアルロン酸脂肪注入などが力を発揮します。土台を整えてもなお残る凹凸を滑らかにするべく必要な場所に注入することで、必要量も最小限にとどめることができます。

 

さらに、必要に応じて最表面である皮膚自体にくっきり入った浅い皺(眉間やおでこの皺に代表される表情皺には、ボトックス治療を先にお勧めする場合があります)には、極柔らかいヒアルロン酸を少しずつ皺に沿って注入することで、より滑らで引き締まった印象のお顔を取り戻すことができるのです。

 

さいごに

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土台から表面に向かって行う たるみ治療は、一見遠回りの様ですが、無駄な治療を省き、最小限のアイテムで理想を実現する方法です。

 

もちろん、その方の状態によって、必要のないものもございますので、何が必要かを診断することが重要であることは、言わずもがなです。

 

 

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