女性のライフサイクルとホルモンバランスにかかわるトラブル・疾患は
かならず治療法が見出せます、ぜひご相談ください
婦人科の診療は基本的に保険診療です。
対象疾患は、子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣のう腫、更年期障害、更年期障害、月経不順、月経前症候群など、一般婦人科疾患や子宮がん検診です。
また、結婚や妊娠を控えた方など、その方に合わせて必要な検査を実施しております。
当科は外来診療のみのため、手術依頼など必要に応じ高次医療機関にご紹介いたします。
以下のような気になることがありましたら、程度にかかわらずご相談ください。
ホルモンのバランス異常など病気ではないことも多いのですが、子宮がんなど重大な原因が隠れている場合もありますので、必ず受診してください。とりわけ、出血量が多い、10日以上続く、出血を繰り返す、閉経後出血した等の場合は要注意です。
当科では、細胞診・組織診から超音波検査、CT/MRIの画像診断、女性ホルモンや腫瘍マーカー等の血液検査を組み合わせて診断します。
原因が多岐にわたるため、婦人科だけで原因がはっきりしないこともあります。急に痛くなった、痛みがひどい、繰り返す、だんだんと強くなっている、おりものが変、熱がある、生理が遅れている等の症状には特に注意してください。
クラミジアなどの性感染症から卵巣腫瘍の破裂・茎捻転、異常妊娠等にいたるまで原因をチェックします。
生理の悩みは大きく三つに分類できると思います。
【1】痛み
たかが「生理痛」と軽視せず日常生活や仕事に支障があるならば「月経困難症」という治療を必要とする病気と考えてください。とりわけ、子宮内膜症による生理痛の場合は将来の卵巣がんや不妊症、ひいては脳梗塞や心筋梗塞、骨粗しょう症にまで繋がる可能性が示唆されています。学校や仕事を休むようになった、一日中横になっていないと過ごせない等の症状が現れたら、早期受診をお勧めします。
【2】出血
量が多いとか長く続くと貧血になってしまします。少なすぎると不正出血の可能性も。必ず周期と期間を確かめるようにしましょう。正常値は周期が25~38日、期間が3~8日間です。とりわけ、若年者の無月経(生理が3か月以上来ない)や更年期女性の頻発月経(24日に満たず出血する)には注意してください。
【3】生理前から生理中にかけてのメンタルな不調
イライラしたり、落ち込んだり、いつもの自分とは違うなぁって感じです。よく耳にするPMS(月経前緊張症)の症状です。これも、他の生理の悩み同様、ホルモン調節で改善することが多いので、一人で悩んでいるくらいなら早めに受診してください。
また当科では、学生さんなど年齢やその他コンディションを考慮して適切でないケースでは、皆さんが思われている婦人科診察ではなく、MRIや血液検査等の内科的な診察で診断を進めるように心がけています。その点も、ご心配なく。
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まずは、SMI(簡略更年期指数)で自己採点をしてみましょう。
SMI(簡略更年期指数)
如何ですか?ご自身に当てはまるような症状はありますでしょうか?目安としてですが、100点満点中、自己採点で50点以上の方は受診をお勧めしています。とりわけ70点以上の方は半年以上の長期的な治療の必要性があるかも知れません。
当科では、更年期に起こり易い骨粗しょう症や動脈硬化症と併せて総合的に診断して、世界一の長寿国になった日本女性のQOL(生活の質)向上を目指します。治療に用いるホルモン補充療法(HRT)には、骨粗しょう症や動脈硬化、痴ほう症の予防効果もあることが分かっています。ご興味がある方は、是非ご受診ください。
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当科では自費での処方となる経口避妊薬の取り扱いはありませんが、緊急避妊のためのノルレボ(性交から72時間以内に内服する避妊薬)は処方しています。また、経産婦さんには自費でミレーナ(前述のノルレボと同じ黄体ホルモンを染み込ませた子宮内システム)を子宮内に挿入して、5年間避妊することが可能です。
少し事情が異なりますが、月経困難症や過多月経などの月経異常、PMSなど症状があって治療が必要な方には、ピルと同等の避妊効果があるLEP(低用量エストロゲン・プロゲスチン製剤)を保険で用いることができます。ご相談ください。
病院に行くほどではないが、婦人科に関する心配事がある方やもう少し丁寧に診察してほしい、検診でドクターから注意された、または結果に異常があったが、何処に行けばよいか分からなかった方はいらっしゃいませんか?
子宮頸がんは予防できる癌ですから、当科では検診にも力を入れています。可能な方には必ず、追加の費用負担無しで経腟超音波検査を併用して子宮筋腫や卵巣嚢腫等の婦人科疾患もスクリーニングしています。ポリープ等の異常所見や症状が見つかれば、検診結果説明時に合わせて引き続き処置や検査することも可能です。当然、検診結果に異常があれば、精密検査(HPV検査、コルポスコピー、狙い生検)も連続して行えます。
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当科は予防医学にも注力しています。
子宮頸がんは予防出来る癌です。その両輪が子宮頸がんワクチンと子宮頸がん検診。令和4年からは再度国が接種勧奨する定期予防接種になりました。定期接種の対象は小学校6年生~高校1年生相当の女子で、キャッチアップ接種(国がワクチン接種を勧奨していない時期に定期接種対象だった方、ワクチン接種のチャンスを逃してしまっています。)の対象は平成9年度生まれ~平成19年度生まれの方です。
希望すれば、自己負担なら約10万円かかる費用も公費負担0で接種可能です。当然、当科でも積極的にワクチン接種に協力しています。ご相談ください。
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風疹は、妊婦さんが罹患すると先天性風疹症候群(CRS)の心配があります。妊娠される前に是非パートナーやご家族と一緒にワクチン接種で予防しておきたいものです。
倉敷市では、風疹ウイルス抗体価測定のクーポン券も配布されていますので是非利用されて、チェックすることをお勧めします。当科では、引き続いて抗体のない方への風疹ワクチン接種も行っています。ご相談ください。
倉敷平成病院ではアスリート外来(整形外科 専門外来)を開設しています。当科でも近年、女性アスリートの3主徴である「月経異常」、「骨量低下」、「利用可能エネルギー低下」に基づく貧血や無月経(3か月以上生理が来ない)、生理痛や生理前~生理中の体調不良等で診療させていただく機会が増えました。症状改善によるパフォーマンス向上を目指したり、無月経による女性ホルモン低下で引き起こされる疲労骨折を予防したりして、より良いスポーツライフをエンジョイしませんか?
アスリートの方には、ドーピングを心配されている方もいらっしゃると思いますが、生理の調節に用いるピルはドーピングに該当しません。また、当科では整形外科は勿論、当院薬剤部アスリートファーマシスト、栄養科ともコラボしてチームとして診療していきます。
気になることがある方は是非受診してください。診察方法についても、学生さんなど年齢やその他コンディションを考慮して適切でないケースでは、皆さんが思われている婦人科診察ではなく、MRIや血液検査等の内科的な診察で診断を進めるように心がけています。その点も、ご心配なく。
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その他、挙児希望、性病、プライベートゾーンについての悩み等についてもご相談をお受けできます。お気軽にお問い合わせください。
できる部位や大きさにより症状が異なりますが、過多月経による貧血や腫瘍による圧迫症状が出ます。
子宮内膜に似た組織が子宮筋層にできる病気です。過多月経や月経困難症を起こします。
子宮頸部がんや子宮体がんは、初期は無症状の場合も多いため卵巣がんも含めて定期的に検診受診しょう。
生理周期がはっきりしない。2、3日で終わってしまう。1週間たっても終わらない。生理の量が多いなど。
下腹部痛や腰痛、頭痛、吐き気など等、生理中に身体に違和感がある方は一度ご相談ください。
下腹部のにぶい痛み、おっぱいのはり、 むくみ 、頭痛 、怒りっぽくなるなどの症状が生理前に起きる。
生理中、下腹部痛がひどく、痛み止めを飲んでも効かない。生理時以外にも、生理痛に似た痛みがある。
のぼせやほてり、イライラや肩こり、頭痛、疲労感、眠れない、めまい、憂うつな気持ちになる等の症状。
閉経後に、背中の痛み、腰痛、背中の変型(曲がり)などのがみられた場合は骨粗しょう症が疑われます。
妊娠したいのになかなか妊娠しない。妊娠しやすい時期(排卵日)を知たいなど、ご相談ください。
生理を早めたい、遅らせたい。避妊法。思春期の悩み、女性の身体で気になることはご相談ください。
女性ホルモンと 上手に付き合って、 自分らしく"活き活き"とした 人生を楽しんでみませんか?
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生理不順や、閉経をむかえるころにみられるお悩み。 ホルモンのバランスに関係したお悩みなど。 |
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生理に関係したお悩み。 生理の周期や、生理中の体調の変化に関することなど。 |
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当院ではタイミング療法まで。 人工授精・顕微授精などは行っていません。 |
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ワクチン接種 |
※2 条件に該当する方は費用の無料制度、一部助成制度があります(例:倉敷市…風疹ウイルス抗体価測定のクーポン券配布) |
その他
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