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倉敷平成病院 総合美容センター通信

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2022.1.27美容コラム

「たるみ」セルフケアの限界

年齢を重ねると、ある日鏡の前で「?!」と気づいてしまう事がありますよね。
しみ・しわ・たるみ・・・と様々な気づきを、手で隠してみたり引っ張ってみたりしては、ちょっとその後ブルーになるご経験はどなたにでもあるのではないでしょうか。

「たるみ」は自助努力に最も抵抗?!

多くのお悩みの中でも、最もセルフケアには反応しづらく、最も早めに手をかけてあげることをお勧めしているのが「たるみ」です。

世の中、たるみケアとして様々なクリームや美容液が紹介されていますが、「顔面の解剖とたるみの原因」と日々向き合う私たちからすれば、「ん??」なわけです。

最近、化粧品のCMでその効果を高らかに謳いあげる隅っこには(角質層までの浸透を表します)と小さく表記されていることをご存知ですか? そう、お化粧品の大多数は、ごく表面の角質層にまでしか浸透しないのですね。考えてみれば当然の事で、皮膚は私たちを外敵から守ってくれる最大のバリアーで、あらゆるものを寄せ付けないように日々戦ってくれています。つまり、裏返せば、悪いものを通さない代わりに、いいものも通しづらいのです。
何とかそのバリアーを突破し、もっと深いところにまで良い成分を浸透させるべく様々な研究が日々なされているわけですが、せいぜい表皮、または真皮の浅層が限界でしょう。

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ですが、たるみの原因はこんなものじゃありません!
皮膚を超えてさらに深部、脂肪とそれを支える結合組織、そしてそれらがつながる筋膜のゆるみが主な原因なのです。その深さは、ほっぺのつねる部分で表すなら、約8㎜はあろうかと思います。

対して角質層は、部分的に異なりますが、約0.02~0.1mmと極薄です。角質層で精いっぱいの浸透では、たるみに対してなかなか太刀打ちできなことはご想像に難くないと思います。

次回は、どの部分のたるみがどのように生じているか、それによってどの様な印象をもたらしてしまうのかをお話したいと思います。

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