脳卒中治療

脳卒中治療

脳卒中とは?

脳卒中とは、脳の血管が詰まったり破れたりすることによって、脳が障害を受ける病気です。脳の血管が詰まる病気を『脳梗塞』、脳の血管が破れるタイプの病気を『脳出血』、あるいは『クモ膜下出血』といいます。脳卒中は、がん、心疾患、肺炎に次いで日本における死因の第4位となっています。 (厚生労働省 平成23年 人口動態統計の年間推計より) stroke28.8 脳卒中では以下のような症状が突然起こります。
  • 片方の手足・顔半分の麻痺・しびれが起こる (手足のみ、顔のみの場合もあります)
  • ロレツが回らない、言葉が出ない、他人の言うことが理解できない
  • 力はあるのに、立てない、歩けない、フラフラする
  • 片方の目が見えない、物が二つに見える、視野の半分が欠ける
  • 経験したことのない激しい頭痛がする

社団法人 日本脳卒中協会HPより)

上記のような症状が出た場合、おさまったからといって放置することが最も危険です。 医師の診察を受ける必要があります。

倉敷平成病院の脳卒中治療の特徴

倉敷平成病院では、開設当初より脳神経疾患の専門病院として、急性期、回復期、そして在宅に至るまで、 治療の質の向上に努めています。

充実した急性期医療チーム

当院では、神経内科医3名(専門医2名)、脳神経外科医5名(専門医5名)、脳卒中内科医(専門医1名)に加え麻酔科1名の計10名により、脳卒中急性期チームを組んでおります。 治療の必要のある脳卒中患者さんを24時間365日いついかなるときでもお引き受けできるように、外科系、内科系、リハビリ専門医が一つのチームを組んで包括的に治療にあたる体制を備えています。

脳卒中の内科的治療 詳細はこちら

脳卒中の外科的治療 詳細はこちら

救急体制

脳卒中患者を24時間体制で受け入れ、脳神経外科医と神経内科医、脳卒中内科医さらに放射線技師が連携して治療を行います。 脳卒中は、虚血性心疾患とともに急性期治療が重要であることは言うまでもありません。 神経内科医・脳神経外科医・脳卒中内科医、麻酔科医が、夜間でも当直医とオンコールで連携して脳卒中の治療にあたります。 倉敷平成病院の救急診察室は、主に救急車で搬送された患者さんの初期診断と治療を行います。また、エレベーターで2Fに移動し、すぐの場所に手術室が配置されており、緊急の手術にも迅速に対応できる小回りのきく“機能的配置”になっています。

【消防救急との連携】

倉敷地区(人口50万)で年間約700名の方が脳卒中で救急搬送されるそうです。これらの方々の社会復帰される率を上げていくことが大切です。当院では消防救急との連携に努めています。

2009年12月6日(日) 急性期脳卒中医療シンポジウム『小回りのきく救急体制』篠山英道

2007年9月14日(金) 倉敷市救急隊員研修会『脳卒中の急性期治療』高尾聡一郎

診療実績

脳卒中治療実績

脳卒中入院患者数 平成26年度 平成27年度 平成28年度
脳梗塞 160 142 195
脳内出血 39 52 59
くも膜下出血 29 38 11
一過性脳虚血発作 23 29 23
専門的診療件数
脳動脈瘤クリッピング術 5 3 4
グラフ:t-PA診療件数 平成25年度3件 平成26年度4件 平成27年度13件

検査

【CT検査】

マルチスライスX線CT検査 当院では、TOSHIBA社製 Aquilion PRIME Focus Edition(80列)が稼働しています。 そして、CTやMR検査で得られた画像から3D画像作成や画像解析を行うワークステーション、 ZIO社製 ZIO STATION 2 PLUSも稼働しています。 マルチスライスCTは今までのCTに比べ、人体を広く・早く・正確に捉えることができます。 特徴として、
  • 胸・腹部等の息止めが必要な部位では、5秒程度の一回の息止めで撮影が可能となり、患者さんに楽に検査を受けていただくことができます。
  • 被ばくに関しても、以前のものに比べより少ないX線量で良好な画像が得られますので、安心して検査を受けて頂けます。
  • 造影剤を使用することにより、さらに診断に役立つ画像を得ることができます。(造影剤使用にあたっては、副作用をひき起こさないよう、事前に説明・問診・同意書をとらせていただきます)
マルチスライスCTは、患者さんへの負担を軽くしつつ、正確な診断を素早く得るための装置です。

【MR検査】

X線撮影やCT検査のようにX線を使用することなく(X線による被爆がありません)、代わりに強力な磁場と電波を使用することによって体内の状態を画像化する検査です。 体内の様々な病巣を発見できますが、特に脳や全身の血管、卵巣や前立腺等の下腹部、四肢などの病巣に関しては圧倒的に検査能力が優れています。MRI装置ではCT検査のように造影剤を使用しなくても血管像を描出することもできます。 3.0テスラMRI装置 現在当院では、2台の3.0テスラMR装置(Philips社製 Ingenia 3.0T、Achieva 3.0T)が稼動しており、内1台については、2016年2月より新機種が稼働しています。高磁場のおかげで今まで見つかりにくかった微弱な病変が鮮明に描出できるようになり、重大な結果を招く可能性のある病気の早期発見が期待できます。 また、「早期アルツハイマー型認知症診断支援システム:VSRAD」の検査も行っています。

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【血管造影撮影(DSA)】

血管造影検査は、「カテーテル」と呼ばれる直径1~2㎜程度、長さ50~100cm程の管を足の付け根や腕の血管に挿入し、目的となる所の血管まで送り込んで、造影剤という薬を流しながらX線撮影を行ないます。すると、血管の形態や血流 の状態が連続的に観察でき、動脈瘤・静脈瘤・動静脈奇形・ 動脈硬化、あるいは血栓症による血管の狭窄および閉塞な どの病変が診断できます。最近では、血管を撮影する方法として、X線CTやMR装置等もありますが、血管撮影専用のX線 装置で検査を行なうことで、より細かい血管や血流動態の把握などを行うことができます。検査に要する時間は、通常1時間程度で、痛みはカテーテルを挿入する際に局所麻酔注射する時の痛みだけで、ほかに苦痛となる痛みは殆どありません。

リハビリテーション

リハビリテーション 急性期のリハビリテーションでは発症・受傷直後および手術前後から治療・訓練を開始しています。全身状態を配慮し速やかに回復期リハビリテーション病棟へ移行できるよう治療・訓練を行っています。 回復期リハビリテーションでは脳血管疾患の患者さんを主に対象としており、寝たきり防止と在宅復帰を目指しています。365日リハビリテーション(訓練)が出来るよう人員配置しています。それに加え医師、病棟看護師、介護福祉士と協力しあいながら現在の能力を最大限に生かせるメニューを考え、患者さんの意向に沿えるようチームアプローチを心掛けています。介助方法などの説明や指導、お家へ帰られる場合の住宅改修や環境設定などのアドバイスもご本人、ご家族と相談し、より快適に安楽に過ごせる方法を一緒に考えていきます。 ⇒リハビリテーション部へ

退院支援

当院では、脳卒中治療を終えた患者さんのアフターフォローとして、退院支援にも力を入れています。退院時の相談支援、施設での療養、その後の外来・通所・在宅でのリハビリ、介護サービス等のご相談も受けております。お気軽に医療福祉相談室へご相談下さい。 ⇒医療福祉相談室へ

【脳卒中についてメディアで紹介】

平成22年
日時 放送局 番組名 内容 出演者
4月9日 TSC てれびせとうち せとうちパレット930 くも膜下出血 高尾聡一郎
3月 NHK岡山 脳卒中防止キャンペーン 1分間スポット 見落としがちなサイン 篠山英道
1月31日 TSC てれびせとうち シリーズ医療現場からの報告 脳疾患に挑む絆の医療
平成21年
日時 放送局 番組名 内容 出演者
12月11日 NHK岡山 岡山発 脳卒中急性期シンポジウム 小回りのきく救急体制 篠山英道
9月9日 NHK岡山 ニュースコア6 脳卒中予防キャンペーン 知っておきたい自分の脳 高尾聡一郎
8月31日 NHK全国放送 ニュース おはよう日本 脳卒中時間短縮で患者さんを救え 篠山英道
7月15日 NHK岡山 ニュースコア6 脳卒中予防キャンペーン 救急隊に密着、 脳卒中専門病院へ急げ! 篠山英道
7月13日 OHK 岡山放送 OHKスーパーニュース 夏の脳梗塞に注意 高尾聡一郎
6月8日 山陽新聞 岡山の病院力 脳卒中

脳卒中の予防

脳卒中の危険因子である高血圧、糖尿病、不整脈(心房細動)、喫煙、過度の飲酒、高コレステロール血症に注意しましょう。 高血圧・糖尿病・高コレステロール血症を予防するために塩分・脂肪分控えめの食事、適度な運動、肥満を避けることが重要です。

●脳卒中予防十か条●

  1. 手始めに 高血圧から 治しましょう
  2. 糖尿病 放っておいたら 悔い残る
  3. 不整脈 見つかり次第 すぐ受診
  4. 予防には タバコを止める 意志を持て
  5. アルコール 控えめは薬 過ぎれば毒
  6. 高すぎる コレステロールも 見逃すな
  7. お食事の 塩分・脂肪 控えめに
  8. 体力に 合った運動 続けよう
  9. 万病の 引き金になる 太りすぎ
  10. 脳卒中 起きたらすぐに 病院へ

社団法人 日本脳卒中協会HPより)

平成脳ドックセンターでは、MRIやMRAなどの最新鋭の診断装置により、未破裂動脈瘤の発見、脳梗塞の有無、脳動脈硬化の程度などが診断できます。 よりよき人生のために脳ドックで定期的な健康チェックを。 ⇒脳ドックセンターへ