脳卒中の外科的治療

脳卒中の外科的治療

脳卒中の外科的治療は主として出血性病変に対して行われます。出血性病変は
 1)くも膜下出血
 2)脳内出血
 3)血管奇形
からの出血の3つに分けられます。

くも膜下出血

くも膜下出血とは通常脳動脈瘤の破裂により 起こります。一旦破裂した動脈瘤は再破裂する事が多いため、発症の早期の外科的治療が必要です。 当院では脳動脈瘤の診断には80列マルチスライスCTスキャンを使用しています。
これにより侵襲性が低く、鮮明な動脈瘤の診断が可能です。
そして早期に開頭動脈瘤クリッピングを行っています。 手術には平成28年5月より最新式の手術顕微鏡(ZEISS社製 PENTERO800)が導入されました。
この顕微鏡は蛍光造影検査が可能であり、手術中に血管造影を行うことで、動脈瘤クリッピングが確実にできているかどうかが診断可能となりました。こうした最新式の機器を用いて、より安全で確実な手術を行っています。

イラスト:脳動脈瘤のクリッピング

脳内出血

脳出血の手術は開頭による血腫除去術と定位的血腫除去術の2つがあります。
被殻部出血や浅い部位の出血に対しては主として開頭による血腫除去術を行い、 深部の出血に対しては定位的血腫除去術を行っています。

イラスト:定位的血腫除去術と開頭による血腫除去術

血管奇形

血管奇形からの出血は血腫と出血源である血管奇形の摘出が必要です。こうした手術にも先述の最新式の顕微鏡を使用し、血管奇形に集簇する沢山の細い血管を丁寧に処置を行うことが可能です。

未破裂動脈瘤に対しても手術適応を慎重に判断し、手術を行った方が良いと考えられた場合には開頭によるクリッピング術または血管内手術を選択して手術を行っています。未破裂動脈瘤の手術適応でお悩みの方は、セカンドオピニオン外来へご相談下さい。

2016年4月より倉敷平成病院は脳神経外科専門医が4名となりました。夜間、休日の緊急手術にも対応しております。また、当院では脳卒中科、神経内科、麻酔科とチームを組んで24時間体制で脳卒中の治療に対して対応しています。

(文責 重松秀明)