脳卒中の内科的治療

脳卒中の内科的治療

脳梗塞

血流障害により脳にダメージが生じ、片麻痺や言語障害などを呈する病態です。

分類

心原性
(原因は心疾患や不整脈)

アテローム血栓性
(頸動脈や太い脳血管の動脈硬化)

ラクナ
(細い脳血管の動脈硬化)

その他


診断

下記の検査により、原因検索を行います。

MRI 各病型における画像の特徴

心原性(広範、両側多発性)
アテローム血栓性(境界域に多く、まだら状)
ラクナ(直径15mm以下の小病変)

頸部血管エコー

頸部血管の評価
内頸動脈起始部狭窄

MRアンギオグラフィー

頸部血管や太い脳血管の評価
内頸動脈急性閉塞

内頸動脈起始部狭窄プラークイメージング

造影CT

造影剤を用いた頸部血管や太い脳血管、大動脈の評価 大動脈粥腫

経胸壁心エコー

心臓(心筋梗塞、心筋症、心内血栓、など)の評価
心内血栓

24時間ホルター心電図

不整脈(心房細動)の評価

下肢静脈エコー

深部静脈血栓症の評価
深部静脈血栓症

経頭蓋ドプラ

右左シャント(卵円孔開存、肺動静脈ろう、など)の評価

特殊採血

原因が特定できない場合、膠原病や血液疾患の評価

治療

t-PAによる超急性期治療、抗血栓療法による再発予防、リハビリテーションを行います
血栓溶解療法(t-PA治療)

発症4.5時間以内の超急性期脳梗塞に適応

発症3カ月後の社会復帰率を改善する
発症~治療開始時間が早いほど効果が大きい
出血リスクを伴うため、十分適応を検討する必要あり

抗血栓療法(血栓形成を阻止し再発を予防します)

抗凝固薬(主に心原性に対する薬)
抗血小板薬(主にアテローム血栓性やラクナに対する薬)

脳保護療法(脳神経を保護する効果のある点滴)

リハビリテーション

急性期~在宅まで当施設でリハビリが出来ます

血管内治療(発症8時間以内の主幹動脈閉塞)

迅速に他施設の血管内治療専門医へ依頼します

メディア

・らくらく健康生活 2015年11月26日放送 脳梗塞の前触れ!TIA(一過性脳虚血発作)芝崎謙作

・JA岡山西広報誌「なごみ」 2016年1月号 一過性脳虚血発作について  芝崎謙作

書籍

分担執筆

2013年

「今日の神経疾患治療指針」
「 心エコー・神経超音波で診る 脳梗塞診断マニュアル 」
「medicina 大きく変貌した脳梗塞の診断と治療」
「 日本医事新報 rt-PA時代の急性期脳卒中治療の現況」

2014年

「レジデントのための脳卒中診療のコツ 」
「ブレインナーシング 脳神経疾患&治療まるわかり帳」
「 臨床リハ 急性期病院における脳卒中リハビリテーション」
「 脳神経外科 脳卒中専門医に必要な基本的知識(1)脳卒中リスクファクター管理」

2015年

「脳卒中治療ガイドライン2015」
「 最新臨床脳卒中学 上」
「 最新臨床脳卒中学 下」

2016年

「みんなで支える脳梗塞急性期の血管内治療」

(文責 芝崎謙作)